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想像力皆無な世界で私と後輩、二人で現代知識を駆使してのんびり3年間を過ごしたいだけなんだけど!?【連載改稿版】  作者: 菜乃花 薫
異世界道中の、はじまりはじまり

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第102話「夕餉と食後」

ドームに戻って屋外キッチンをクリエイト。

白夜達メイド隊手伝いの元で晩御飯を作る。


作り手も多いのだが、とにかくメイド隊は手際がいい。

むしろ私が邪魔なので途中からはお任せしてしまった。


彼女らは相互通信に加え動作と認識、身体能力が

非常に精密、分業制且つ製造ラインのごときスピードで

食事を作っていく。


たいしたものです。


人間やゴーレムを造ったどころか、

上位生物作ってないかね、弥生さん?


『そんなつもりはありませんが、相互リンクと

内部処理での多人数同時作業における導線ロス低減は、

人間を上回る能力だと思います』


その2つでも凄いよ


晩御飯は和食だった。

さっぱり煮物と焼き物に味噌汁にお浸し。

レシピも弥生さんご提供で万全だった。


初めて料理を見るエメロードは驚いていた。


「食い物にこんなに手間をかけておるのか?」


そうだろうねぇ、君ら普段は生で食ってるんだし。


メイド隊は立ったまま給仕をしようとしたので

やめてもらった。


相手が居ての接待でならともかく日常なんだから、

と座ってもらってヴェルーリアと一緒に

メイド隊分の食事を用意した。


横ではエメロードが箸を使おうとして四苦八苦している。


無理しないでスプーンとフォーム使って、と言おうとして

それすら使ったことがないのと気が付き手伝いに行く。


「人間は面倒なものだの」


そういいつつ、ぎこちない動作でスプーンを口にして

満面の笑みとも驚きともとれる表情をしている。


つい先日のルカもこうだったな。


何度かのお代わりなどを経て食べ終わったので、

片づけてお茶をしながら明日の話をしておく。


「明日エメロードから各里に連絡してもらうけど、

なるべく早く各里長と面談して龍への対処を実施したい。

そして、龍が出た時の対処は

基本的にエメロード達に任せようと思うが、

どうだろうか」


「具体的に、わしらは何をすればいいのじゃろう?」


エメロードは腕を組んで椅子にもたれかかる。


「お団子ルームでの監視と各里との連絡、

龍出現時の指示になるだろうね

ここのドラゴンが龍神族化したら

交代制で常時詰めての監視をしてもらう。

襲われた里があれば近くの里に連絡して援護に向かう、

ってところか」


説明を聞いて頷いている。


「ところで、実際に龍に襲われた里では

どんな被害が出てるのだろう?」


「程度はさまざまだが、怪我をしたものが

相当数居るとは聞いておるが、

細かいところは伝聞だからの、わからん」


「ただいま戻りました」


ニールが帰ってきた。


「おつかれさま

丁度いいところに帰ってきてくれたね」

白夜にお茶の用意を頼み、早速話を聞く。


流石にニール。


頼んではいなかったが、行った先々で情報収集を

してきてくれてた。


龍は、里の中をとにかく何かを探すかのように

動きまくっていたらしい。


怪我をした連中もどちらかと言えばその移動経路に

“たまたま”居合わせただけ、というケースが多いようだ。


ただ、なにを探しているのかはわからないし、

何かを見つけたわけでもないようだった。


現時点では3つの里が襲撃されている。

位置関係は現時点でわかりづらいので、

地図が出来次第再確認することに。


「探し物をしているのであれば、

なにか思い当たる節はないだろうか?

例えばドラゴンの宝とか、匿っている人やドラゴンとか」


「ふむ、特になにがあるというわけでもないと

思うのだがの」


エメロードはそう溜息をつく。


「わしらは先ほど旦那様に聞くまで、

ここが龍神族が住んでいたところだとは知らなんだ。

じゃからもし“何か”があったとしても今のところ

ピンとくるものが何もないのよ」


そうだよね、建物群が岩山、って認識だもんね。


「ほう、この里は昔の龍神族の住まいだったのですかな?」


ニールが尋ねる。


「あとで案内するけど、ルカとエメロード、

つまり龍神族にしか反応しない扉があるんだよ。

建物のサイズも私らと同じだったから、

少なくとも龍神族が関連しているのは間違いないだろうね」


エメロードを見てニールが言う


「長も私達と同じく人化と同じかと思ったのですが、

随分と幼くなりましたな。

若返りの周期でしたか?」


「おかげでわしの娘、もといルカの妹とまで

言われる始末であるわ」


不服そうに返す


「ちなみに他の里だけどさ、岩山って言ってたのは

やっぱりここと同じような建物なのかい?」


「そうですね、旦那様とお会いして“建物”を知ってから

回ったわけですが、その目で見ると全ての里はここと同じく

建物の集合したところでした」


少し考えを整理する。


もしかしたらドラゴン自体がこういった“龍神族の町”に

惹かれる性質があるのか、帰巣本能とかなのか。


光る苔ももしかしたらそういったのと関連あったりして。


ニールを労いがてら改めて食事を用意する。


その間、既に食べ終わったみんなは能力把握を兼ねて、

食後の運動として模擬戦をしようと言うことになった。


特にエメロードはまったくの未知数。


最初のドラゴン形態でのルカでは歯牙にもかからなかった、

龍神族化して勝てるかもと言っていた魔素量。


それが龍神族化で40倍になったとか、

どれくらいなものか見てみたいよね?


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