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神華牡丹学園物語  作者: 瑞目叶夢
九十九の心人に無し
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49/62

異父双生児

千李達はしばらく楽しい空の旅を楽しんで、神華牡丹学園大学の中庭についた。






キントウンから降りて伽耶が元気よく言う




「さ、まずは新しい教科書を手に入れてから遊びましょうか!」






「「「「はい!」」」」「うん!」




今回は真木もついてくるようで、千李達の荷物を小さな袋に入れる






「わ、あんなにいっぱいあったのに!」




千李がびっくりすると自慢気に真木が言う




「っふ、これは拡大収納バックって言うんだ、なんでも入るが、たっかいんだぞぉ」












美羽がそれでひらめいた様にいう






「あ、去年は持っていらっしゃらなかったから神華で運ばれていたんですね?」






「いや?持ってたけど?」






「ん?」




美羽は思わぬ答えに首をかしげる






「だって買い出しだけとかつまんねぇじゃん、だからライラーズと合流してたんだよ、


今年は全員教科書だけだからな、いい所教えるぜ」






ニヤッと笑う真木の言葉になるほど、真木らしいと全員思ったのだ


そこに聞き覚えのある女性の声




「まっっっっっぎさぁん!!」




叫び声と共に飛んでくるライラック、それを真木は軽く受け止める




「おうおう、ライラ、今日も元気じゃねぇか!」






「あったりまえぇ!なぁ新作ねぇの!新作!!」




きらきらお目目で聞いてくるライラックを下ろしながら残念そうに真木は言った




「あー残念、俺が出る時にもできてなかったんだよなぁ」




「まっじで!!今回のきっとおもちゃだろ!!何ができるんだ圓唎さん!!」




くー!!とこぶしを固めるライラックを真木から話して肩に二人の手がかかる




「今回カードと駒をよく見てたよな?瑙虹」




「TRPGも見てたぜ?瑙銀」






「つまり?」




「「「最高ってこと!!、HI!ハッピーライラック!!」」」




3人は円になって特有の手を合わせる握手をしている




最後はふぅ!!と言って終わるとても楽しそうだ




「先輩たち元気いいですね!!」




癒澄の言葉にライラックがピースをしてくる




「あったりまぇ!今年こそ鸞璃を打ち負かす、さいっこうの新人!!GETしてやるんだから!!」




「よ!さすが大将!」「素敵な副部長!!」




瑙銀と瑙虹の掛け声に手をくるくるしてもっと来いと合図を送る姿を見て、千李が驚く




「あれ?ライラックが部長じゃないの?」




それにん?とライラーズが首を向ける




「あれ?ライラ、副だったっけ」




岸雄の言葉に目を見張る3人


そしてさっと集まる




「あれ?もしかして下級生・・・」


「いや、一個下はさすがに・・・」


「でもライラ翌年から・・・・」




三人の会議が終わり、ライラックが前に出る




「驚くなよお前ら、部長は、・・・・・」




ライラックが素早くこそっと言う






「鍔先輩だ」






5人は虎裁応援団の団長をしている鍔を思い出す


食堂でのふざけた鍔




「「「「「な、なるほど・・・・」」」」」




そういえば4年生だし、何かとメンバーを引っ張っていたな




そこに千李の肩を瑙銀が抱く




「俺達が入学する前はすごかったんだぞぉ鍔先輩」




続いて瑙虹も引っ付いてくる




「永禮先輩と1位2位を争う人でさー、」




千李は驚く




「え!?あの人が!?そんなに強いのに何で試合に出ないの!?」




そこに珍しくライラックが顔を暗くして言う




「凛々亜先輩とうちらがが出かけてる時に鍔先輩の行方不明だった父親が襲撃してきてさ


凛々亜先輩を襲おうとして、それを守った鍔先輩が足にくらった呪いがな」




「父親の開発した呪いで解けなかったんだよ、そのせいで再起不能」




「で、鍔先輩の左足は、軽く走れはするんだけど激しいのダメなの」




瑙銀瑙虹の言葉で、試合に出ない理由は、分かったが




「なんで凛々亜先輩は鍔先輩のお父さんに襲われたの?」




それで何でもないようにライラックが言う




「あれ?知らねぇ?凛々亜先輩と鍔先輩は、異父双生児だぞ?」






「「「「「異父双生児?」」」」」






5人のは本当にわからない顔をすると真木が珍しそうに言う




「へぇ異父双生児ってマジでいんのか」






まぁと伽耶も声を上げる




「二重婚の国だしたまに聞くんだけど5人とも知らない?」






5人はこくんとうなずく




「簡単に言うと2人の男性と短い期間のうちに一人の女性が関係を持つと


父親の違う2人の子供が生まれるのよ」




伽耶の言葉に赤くなる6人、そんなことあるのかと、大人の世界を垣間見る




「まぁそんで、鍔先輩の父親の方が正夫のはずだったのに、凛々亜先輩まで出来ちゃって、


お母さんは凛々亜先輩の親を正夫にしたから、愛に狂った鍔先輩の父親が雲隠れしたと思ったら事件起こして数珠を散らしながら自殺したってわけ、そのせいで才能ある人が潰れたんだよ、マジで悔しい事件だわ」




ライラックの話に千李は顔を青くする


愛する人の子供を殺そうとして自分の子供が傷つくとは愛って怖い




そしてライラックがパンと手をたたく






「まぁそれでも二人とも今楽しんでるからいいの!ってことでうちらも15時まで楽しむぞ!!」






ライラックがそう言ってこぶしを上げるので千李達はおう!!と走り出したライラックについて行く




まず千李達は多義多織に入った。




「はいはい、丈の調節ですかね、これまた大所帯ですね、ささっと終わらせましょう」






店主は黄色い帯の新入生らしき3人に制服を渡していた。




伽耶が入って行ってカバンから制服を出していく




「すいませんお願いします」




一人一人店主の近くの採寸場所に行っているとこそこそと話す3人の声が聞こえる




「金の卵だ」「金の卵だね!」「期待の新生だ!」






きゃっきゃと言いながら店をでる3人




「金の卵?」




聞きなれない言葉にそんなアニメとかあったかなと思う千李の肩を誰かが叩く




「千李、早くしないと遊ぶ時間なくなるよ」




「あ、うん」




美羽に言われて千李は急いで採寸に向かった。




採寸が終わった後、店の外に出ると噂の人である鍔と凛々亜が居た。




「お、人気の5人じゃねぇか、久しぶり!」




「千李さん達お久しぶりです」




それにびっくりするのはライラック達だった。




「あれ?凛々亜ちゃんと鍔先輩本島に来てたの?研究は?」




凛々亜がライラックに笑って言う




「来年はは成人の年ですので、父様(ととさま)母様(かかさま)に晴着を選んでもらってましたの、親戚やおばあ様方も集まってまだただの誕生日ですのに、もう成年のお祝いの様でしたのよ」






クスクスと笑う凛々亜は楽しそうだ


それに鍔も笑って言う




「祝いの席で何を食べるか何を見たいかって大騒ぎさ、来年の誕生日が怖いね」




それに凛々亜が楽しそうに笑う




「へぇいいなぁ!うちらもお邪魔していい!?」




ライラックが興奮気味で言えば鍔が少し悩む




「別にいいがほとんど研究発表会だし、俺たちの誕生日は3月25日だぞ?新学期ぎりぎりだけどいいのか?」




それに瑙虹と瑙銀も楽しそうに言う




「全然!どうせ教科書とかもすぐそろうし、」




「新学期準備もすぐ済むしな」




「「「モーマンタイ!!」」」




ライラーズが目をキラキラさせてそ言うので、凛々亜と鍔はクスクスと笑う




「わかったよ、じゃぁ招待状を送ろう」




「来年が今から楽しみです」




そんな話をして、鍔と凛々亜は採寸のために多義多織に入って、そこで別れたのだった。




次に雑貨屋の竹縄雑貨でいろんな雑貨を見て本当に拡大収納バックは1万華(1華=150円)もするのを見て生唾を飲んだが、真木と伽耶に買っとくといいと言われて、意を決して買った。


他にもついでに消耗品やこまごまとした筆や炭、などを買って拡大収納バックに入れた。




次に来たのは桜蘭文庫という書店だ、ほとんどの学生がここで教科書をそろえる、隣には宝楽文庫という古本屋もある、倹約家やビンテージ好きはわざとボロボロの物を選ぶようだ、




書店に入ると注目の本というところにボルドーの表紙に金で6人の金の卵という本が売られている、さっきの話はこれか、と、千李は納得するが、文庫に興味はないので、すぐに興味をなくした。




必要な新しい教科書をささっとそろえて、店を出るが、美羽と真望は他にも妖怪全集や数字の未来などの図鑑や資料集を買っていて、少し顔が引きつる、こういう美羽の趣味について行けない自分が恨めしいくらい真望と興奮して話しているが、やはりそんな本でテンション上がることはないなぁと思うのだった。


まだ、癒澄のラブロマンス小説の方が見る気になる、岸雄は楽器と精霊の本を買っているから後で楽器のの本を借りようと思った。最近ドラムに興味が出ている千李だった。






次に来たのは flowerbeans(フラワービーンズ)というお菓子屋さんに来た、店内にはガラス窓の奥にワタッコの養殖場がある、野生のワタッコと違って品種改良であまり早く飛べないようになっていて、バニラ以外いろんな味があるようだ、




「養殖ワタッコのバニラだと甘さがちょっととげとげしいんだ、養殖は味付きの方が好きだな」




甘味好きの岸雄がそう言っていたが、千李にはあんまり違いがわからない、千李としては龍巣(ロンチャオ)という春雨を揚げて薬味をかけた物が好きだ、塩味が普通だが、千李は唐辛子味が好きだが、ここでは岸雄が女子とキャッキャしてて、なぜ自分はここまで美羽の趣味のついて行けないのだろうと歯噛みするのだった。








次に来たのはおもちゃ屋の AmazingToy(アメージング・トイ)と忍び本店と言う忍びが使う道具などが売ってある店に行ってライラーズと真木が楽しそうに選んでいる癒澄と美羽は影姫の分も合わせてそれぞれのお友達キーホルダーと言う、机に置いたら、勝手に動く人形を買っていた。




男子もおそろいで、刀に付ける紐飾りの下げ緒と木刀を入れる下げ袋を買った。




そうやって出航まで楽しんだのだった。






「じゃぁ行ってきます!」




それぞれが真木と伽耶に挨拶して船に乗り、今回は先に荷物を置いて部屋取りしてからまだ時間もあるので甲板に出た。真木と伽耶が手を振っていて、みんなで振り返しているとスタッフに紙花弁の入ったバスケットをもらう、旅立ちの日に紙で作った花弁を撒く風習で、旅の初めを彩るというものらしい、


喜んでみんな受け取った。


前回はギリギリだったからもらえなかったんだな、と話していると出向の汽笛が鳴る






いよいよ出航の時、みんなで楽しく紙花弁を撒いて港の人が米粒のように見えてから、みんなで、客室に戻る




客室で、遊ぶためのおもちゃや雑貨などを見ながら、荷物が多くて先に雑貨屋で拡大収納バックを少し無理して買っといてよかったと思うのだった。


さぁ2年目の船だ

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