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知識の宝庫〜異世界で上を目指す方法〜  作者: あやた
第1章 幼少期
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第十話 ギルドカード



見渡す限りの…人、人、人、他…なんだあれは。


道幅は有に10mはあるだろう。


道幅いっぱいに人や馬車…空を箒に股がり飛んでいる人もいる。


数えきれない人が行き交う中には、獣の耳をつけた獣人族の姿もある。


さらに道の両脇には様々な出店が立ち並ぶ。


その奥には6〜7階建てくらいの建物が建ち並ぶ。


ビルとビルの間は人一人が通るのがやっとだろう。


(ガウルおじちゃんは通れそうにないな)


都市全体で人口密度が異常なのだろう。



ーーーー



「なかなか入れないねー」


馬車に腰掛けながら、足をぶらぶらさせるユリカ。


「これでも早い方なんだぞ」


並ぶ列の遥か前方では、甲冑を着た騎士が馬車の荷物を確認したり、なにやら3つ折りのパンフレットサイズのなにかを確認している。


「王国の首都は、他と比べて5倍は騎士を配置してるもんね」


手際の良い騎士が、首都アインハートに入っていく人々を一人一人調べていっている。


そんな中、身なりの悪い男が門の中に入れずに戻っていく。


「犯罪歴なんかがあると入れてもらえないのよ」


(結構きびしいんだなぁ)



ーーーー



飛竜に股がり数時間の飛行を終えて地面に降り立つ。


(ふう…なかなか怖かった。)


「首都にそのまま乗り付けると問題が起きるから、ここからは歩いていこう」


4人が見つめる先にはアインスト王国の首都アインハートがある。


アインハートの城壁が、地平線に永遠と続く。


この城壁の向こうには、王城や神殿、広大な敷地面積を誇る学園があるのも納得の広さである。


少し歩いていくと王城につながる道へと合流する。


そこで親切な老夫婦に声をかけられ、馬車に便乗させてもらっていた。


「すごい。何あのでかさ…まさか、あの列に並ぶのぉ?」


遠くに見える都市に興奮したユリカだったが、並ぶのが嫌なのかふてくされる。


「早く神殿に行きたい!」


(ユリカ姉さんがそう思うのも無理は無い。何時間待つんだこれ)


横に10列くらいだろうか?縦には何百メートルも続くその列は大人でも嫌になる長さである。



ーーーー



並び始めてから2時間は経過しただろうか。


綾人たちはようやく列の先頭に来ていた。


「個人登録カードかギルドカードの提出をお願いいたします」


「はい。よろしくお願いいたします」


リーナが4枚のカードを騎士に手渡す。


「確認いたします…」


無駄なやり取りは一切無く、事務的な対応である。


この世界の個人を認識するものは『個人登録カード』『ギルドカード』のどちらか2種類のカードである。


3つ折りパンフレットのサイズ。


見た目は同じ2種類のカードだが、いくつか色が分けられているようだ。


ロドフとリーナのカードは真っ黒な金属製のものだ。


(僕とユリカ姉さんのカードは白色か…)


カードの表裏には何も書かれていない。


(どうやって個人を特定するんだろう?)


そんなことを考えているとカードを受け取った騎士。


「…ブラックカード!!…少々お待ちください」


騎士は動揺を隠しきれずに動揺を見せる。


「…インフォメーション」


わずかな魔力の輝きを見せ、カードに金色の文字が浮き出てくる。


「…ロドフ様にリーナ様…ご確認させていただきました」


「ありがとう」


そう言って、4人分のカードを受け取るリーナ。


「こ、今回はどういった目的で?」


「うちの子が5歳になるの。それで神殿と学園にね」


少しだけ会話をして、いよいよ首都アインハートに入っていく。


「お気をつけて!!!」


先程の騎士が大げさに敬礼していて、何事かと注目を集めてしまう。


「この時期の首都は混むから、先に宿屋を押さえておこうか」


足早に城門を後にして、宿屋に向かっていく。


(父さんと母さんって有名人なのか?ギルドカードが黒っていうのもいかにもだもんな)


ーーーー



「 ギルドカード 」検索


ギルドで発行している個人認識カード

発行元は3カ所のギルド

『ハンターギルド』『マジックギルド』『商業ギルド』



ギルドカードにはランクが設定されている

『黒』Sランク 0.01%未満

『銀』Aランク 1%未満

『赤』Bランク 3%未満

『紫』Cランク 10%未満

『青』Dランク 15%未満

『緑』Eランク 20%未満

『黄』Fランク 25%未満

『白』ランクなし その他

※パーセンテージはそのランク者が占める割合


『白』のギルドカードは別名、個人登録カードと呼ぶ




ーーーー



ロドフとリーナのギルドカードの意味


(Sランクだったのか…0.01%未満とか、僕とユリカ姉さんは怪物の子供だったのか)


ーーーー


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