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某日・メールでのやりとり

 これはメール行われるやり取りのため、通常とは異なる表記方法を取っています。御了承ください

『sub:無題

 お早よう〜。起きてる? って、私は寝てるけど。ゴロゴロー(笑)

 それはともかく、昨日は楽しかったね』


『sub:Re

 起きてるよ。今日も元気にヒマしてます。

 確かに、昨日はホント楽しかった。けど、最後に絶叫系ばかりなのはつらかったかな』


『sub:Re2

 私はちょっと物足りなかったかな? まあ橋本くんが本気で拒否ったからね

「絶叫系はホントにダメなんだって! マジでリアルにジョーダン抜きで!」

 って泣きそうな顔でw』


『sub:Re3

 なんかそれひどいなぁ。人には誰にだって苦手なものはあるんだよ?』


『sub:Re4

 知ってますーw

 てゆーかそろそろ起きようかな』


『sub:Re5

 言う前に起きようよ。もう11時だし』


『sub:Re6

 はい、起きましたー。でもテレビが面白くなーい。やっぱ寝ようかな?』


『sub:Re7

 起きたなら寝ないでいようよ。

 ところで、休み明けテストの勉強してる?』


『sub:Re8

 は? 誰に訊いてるのかしら? ワタクシ、勉強とかいうシロモノとは無縁の生活を送っていますの。オホホのホ』


『sub:Re9

 誰?(笑

 ていうか、早く始めた方がいいよ。範囲広いし。僕は今数学やってる』


『sub:Re10

 芹沢様ですわ(笑)

 だから勉強なんて知らないんだってば』


『sub:Re11

 じゃあ芹沢様に教えてあげるよ。数学と理科社会の学習内容全てと、国語の百人一首、英語の読解』


『sub:Re12

 わー! わぁー! 言わないでいいのに!! お陰で思い出しちゃったじゃんかぁ』


『sub:Re13

 あはは。

 でも、今時百人一首の暗記なんてセンス無いね。嫌だなぁ』


『sub:Re14

 まあ渡辺だからね、仕方ないよ。私プリント速攻で処分しちゃったからコピーさせてもらわなきゃ』



『sub:Re15

 ごめん、お昼ご飯食べてて遅れた。

 ダメじゃん。僕はまだ保管してるよ。ぐっしゃぐしゃになってるけど……』



『sub:ゴメン!

 ゴメン、私も昼食食べて遅れちゃった。

 あるだけいいじゃん。でも私、暗記は死ぬほど苦手なんだよね。嫌だ〜』


『sub:Reゴメン!

 僕もホント苦手。本番でのド忘れがすごいひどい』


『sub:Re2ゴメン!

 私なんて壊滅的。もはや文字をなぞるだけで頭に入る余地が無いもん。歴史は得意なのになぁ』


『sub:Re3ゴメン!

 でも、少なくとも僕よりは出来るでしょ。芹沢さん頭いいし』


『sub:Re4ゴメン!

 ありがとうー。でも、国語の暗記だけはダメなのですよ。なんか、勝手が違うっていうか』


『sub:ムキィー!

 ちょっと橋本くん、鹿島知ってる? アイツがさぁ、彼氏とデート中とか自慢メール送ってきやがったのよ! ヤなやつよねぇっ』


『sub:Reムキィー!

 鹿島さんっていうと、確か芹沢さんの親友だっけ。その『彼氏』は、僕の友達だよ』


『sub:Re2ムキィー!

 そうだったんだ! 知らなかった。

 よく夜遅くまでメールやってるけど、たまに自慢メール送ってくるのが玉にキズなのよねぇー』


『sub:Re3ムキィー!

 僕のトコにも来た。彼氏からの自慢メール。ご丁寧にも写メ付きだよ』


『sub:Re4ムキィー!

 やんなっちゃうねぇ、ホントにもう。

 ところで、橋本くん今何してる?』


『sub:Re5ムキィー!

 何もしてないよ。寝転がってメールしてるくらい』


『sub:Re6ムキィー!

 そっかあ。私もだよ。

 なんか、暇だよねー。私休み中何にも予定無いし超暇なんだよね』


『sub:Re7ムキィー!

 僕も予定は一切無いよ。暇で死にそう。寝過ぎで首が凝ってきたし』


『sub:Re8ムキィー!

 じゃあさ、暇人同士どっか行ってなんかしない? 明日明後日あたりにさ』


『sub:Re9ムキィー!

 勿論いいよ。大賛成。でも、提案が曖昧過ぎだね……』


『sub:Re10ムキィー!

 決定だね!

 なーんにも考えてないからね。暇人は慢性的に思考停止なのでーす』


『sub:Re11ムキィー!

 その暇人って僕も入ってるよね……。なんだかなぁ

 これから夕食の買い物に行くから小一時間程メールできなくなるかも』


『sub:Re12ムキィー!

 買い物なんか行くんだ? 偉いねぇ〜』




‐§‐


『sub:無題

 鹿島里佳、可及的速やかに応答せよ』


『sub:Re

 どうしたの?』


『sub:Re2

 明日明後日あたりに橋本くんと遊びにいこうという話になったんだけど、どこがいいと思う? 大体一時間くらいで結論出しときたいの』


『sub:Re:Re2

 あれ、橋本くんって、フったんじゃなかったの?』


『sub:Re2:Re2

 フったっていうか、あれはまあ……。とにかく、フツーの友達として遊びにいこうかなー、って』


『sub:Re:Re2:Re2

          』


『sub:Re2:Re2:Re2

 空メってなによ。迷惑メール?』


『sub:謝罪

 ゴメンゴメン。呆れのあまり何を書く前に送信しちゃった。

 あんたひっどいわね。まるで悪魔。自分で何やってるか分かってる?』


『sub:Re謝罪

 遊びに誘った。なにか問題あるかな? 友達で居ようって言ってあるよ?』


『sub:Re:Re謝罪

 サイアクじゃない。フラれた相手にデートに誘われるなんてどう思うか』


『sub:Re2:Re謝罪

 デートなんて! そんなつもりないよ?』


『sub:Re:Re2:Re謝罪

 あんたの主観的事実がそうであろうと客観的事実、つまり橋本くんが受け取る事実はまるきり『デートの誘い』でしょうが。

 アンタは異性同性関係なしに友達は友達ってツラで付き合えるけど、みんなそうってわけじゃないんだからね。むしろアンタの方が希少だわ。ついでに無神経で後先考えずモノ言うし』


『sub:無題

 んなこと言われても困るんだけど……。

 っていうか、もう橋本くんからメール来ちゃったし。本題から掛け離れちゃったよ! 役立たず!』


『sub:Re

 あんたねぇ、その言い草はないでしょ?!

 あと、橋本くんの親友である私の彼氏から伝言貰ったよ。行くなら明後日にしておけ、って』


『sub:Re2

 分かった。いったん止めるね』


‐§‐


『sub:Re

 橋本くん、おかえりー。今晩の献立は何?』


『sub:Re2

 鰤大根だよ。……っていうか、訊く必要なくない?』


『sub:Re3

 ノリですよ〜。

 ところで、遊びに行く件だけどさ。明後日でいい?』


『sub:Re4

 全くの無問題だよ。何するか考えたりした?』


『sub:Re5

 ……いえ全く……。

 どこがいい?』


『sub:Re6

 どこ、って言われてもなぁ……。誰かと遊びに行くなんて半年くらいぶりだから見当もつかない。芹沢さんの好きに決めていいよ。言い方は悪いけど、結局は暇潰しだからどこだって問題ないし』


『sub:Re7

 うーん、それじゃあ当日までになにか考えておくね。集合は九時、いつもの待ち合わせ場所で! あ、九時って言ったからには解るだろうけど、お昼は行き先で食べるから』


『sub:Re8

 うん、分かった』

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