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この先の結末  作者: みほ
84/84

84

「いちいちそんなこと言わなきゃなんねーの?」


・・・・・・・・・・・


そんな言い方しなくたって・・・・




あたしは電車の窓から流れる景色に目をやった。


不機嫌な顔した雄輔の横顔が


窓に映る。




何不機嫌になってんのよ・・・


変なヤツ。




あたしはそれ以上何も言わず


目を閉じた。




◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇




それは翌朝のこと。


「昨日さぁ・・・」


「ん?」




昨日窓から雄輔が見えたのを思い出し、


「駅の近くにいたよね。


どこに行ってたの?」


と、いつもの席に座って電車に揺られながら


何げなく口にした。




足も痛くて、心も弱る。


人間、怪我するとダメだね。


いつもならどうってことない一人の帰り道が


妙に寂しくて足も重かった。


雄輔と一緒に帰りたかったな・・・


そう思っただけ。


それなのに・・・・




何か詮索してるように聞こえたか


もしかしてやましいことでもあったのか


それは知らないし


いちいち突っ込む気もなかったけど


あっさりバッサリ切られると


いい気はしない。




何なのよ雄輔!




悪い日ってあるんだろうか。


教室では、雄輔の周りに友達が集まり


何やらマンガの貸し借りが始まった。


その中にあたしは


どう考えても入っていける雰囲気ではなく


あたしも自分の友達のところに行って


話をし始めた。




それからだった。


なんとなく変な距離感が生まれ始めたのは。








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