第二十三話
私たちはサンシャインシティのプラネタリウムに行き、上映スケジュールを見た。
「時間的に『星日和』とかどうですか? 田舎の星空が見えるみたいで楽しそう」
そう言われてハッとして返事をした。
「え、ええ、いいですね」
思わず挙動不審になってしまう。それはそうです。だって上映スケジュールに『オトナのプラネタリウム』とかいうエッチそうなのがあるんだもん。ひたすら如月さんが気づきませんように! と願ったよ。気づかれたらなんか気まずい。幸い気づかなかったようでよかった。
中に入るとベッドのようなものがあり、そこに寝っ転がってみるようだ。なんかさっきの上映スケジュールを見たせいで、いかがわしさを感じてしまう。チラリと如月さんの方を見るがやはり気づいていないようである。
「あそこにしましょう」
如月さんが指を差して私に手を繋いできた。そして引っ張られていく。如月さんは無意識みたいだけど、こっちは意識しまくりです。
上映が終わると如月さんがいい笑顔をしていた。
「なんかほっこりしましたね」
すみません。私は緊張していました。邪なことが浮かんでしまいました。こんな私でごめんなさいと内心で卑下していた。
そして夕食を食べてオフ会は解散となった。帰り際に如月さんが心配そうにしていた。
「時間が時間ですし、変な人に絡まれたら危ないから送りましょうか?」
「い、いえ、大丈夫です」
どちらかというと変な人たちは私達。お互いに見た目と実際の性別が逆転している。しかも、イケメンがかっこいいセリフを言うとかずる過ぎる。
そして、別れの挨拶をしてお互いの家に帰った。
翌日の日曜日。ゲームにログインすると、ゲーム内時間は夜であった。前回見た夜空とプラネタリウムの星空に思わず見とれてしまう。まあたまに頭の上に浮かんでしまった煩悩を、両手でパタパタと払いはしましたが。
しばらくすると如月さん。いや、おにおんぐらたんさんもログインしてきた。
「おはようございます。いやこの場合はこんばんはになるのかな? 昨日はオフ会楽しかったですね」
「はい。私の楽しかったです。ありがとうございました」
そして、おにおんぐらたんさんも気づいたのか、夜空を見上げる。私のその仕草につられてまた夜空の星を眺めた。しばらく二人で星を眺めていた。するとイケメンではなく牛男の姿をしたおにおんぐらたんさんが口を開いた。
「さて、そろそろ行きましょうか。今日中に港町に着きたいですね。今度こそ迷わずに」
「そうですね」
私たちはお互いの顔を見て苦笑した。




