Cさんの靴下は80パーセント
よろしくお願いします。
ふっしーは音響監督 明田川 仁氏が絡んだ作品にハズレなしだと思うのです。「ダンまち」「かぐや様」「推し武道」ちょっと古い作品だと「あの花」「花咲くいろは」は再放送で見たのですが10点満点で9点以上つけられると思います。
ほかにも「Dr.STONE」「宇宙よりも」「少女終末旅行」「とある」など面白い作品がたくさんあります。もっとも、3話切りするような作品はスタッフまで気にしたりしないので、そういう中にも名前があるかもしれませんが。
さて本題です。
きょうはいま僕が勤めている会社にいたCさんのお話です。
土建業ではほとんどの人が奇人変人、おもしろい人だったのですが、今のところは一応しっかりした会社なのでかわった方は少ないです。正直B君以外はパンチがいまひとつです。
Cさんは中途採用の同期で当時彼は30歳くらいだったでしょうか。前職は建材屋の営業だったらしいのですが、倒産してしまいこの会社にきたそうです。
周りの人たちから「あれを営業に雇うようじゃ、そりゃ潰れるわ」と言われるレベルの方です。
自分の持ち場が片づいてもいないのに、終業時間の15分前になると残った仕事をほっぽいて終わろうとするのです。交代勤務なので次の班になすり付けです。
あのB君でさえ、残って片づけをしてから帰るというのに。まあ普通の人なら時間内に余裕で終わる仕事なのですが。
次の班が来る前に日報を締めるのですが計算もよく間違えます。簡単な足し算と引き算なのですが、多くても5個しか使わない材料を28個使用とか書いて平気な顔でいるのです。
毎日している仕事です。普通ならこれだけ違えば、数え直したり、計算し直したりしますよね。
しかし彼のアンテナにはなにも引っかからないのです。それも1度や2度ではありません。僕も最初は「これちょっとおかしいですよ」と注意していましたが、リーダーがさじを投げたので僕もあきらめました。
3交代のため、その日の最後の班は1日分すべての班の集計をしなければいけないのですが、お気の毒です。まぁどこが間違っている一目瞭然なのですが。
さてこのCさん、派手好きなのか金ぴかのデッカイサングラスをつけて通勤していました。普通なら車の中においておくと思うのですが、着けたまま更衣室まで入ってきていました。まるで勘違いした韓流スターのようで、初めて見たときは2度見してしまいましたよ。
そんなCさんがある日の交代間際、靴に入ったゴミをエアーで吹かそうと、僕の前でその靴を脱ぎ始めました。
僕はまたもや2度見させられたのでした。踵の部分がすっぽり破れて完全に露出していたのです。10センチ以上の穴が開いています。つま先のほうも破れていて親指や人差し指が顔を出しています。もうほとんど靴下の役割を果たしていないように思われます。
おもわず吹きだすと、Cさんが睨んできました。僕はこみ上げてくる可笑しみを噛み殺して、日報をチェックしているふりをしました。
僕はCさんから離れるともう1度吹き出しました。あるパロディーが浮かんだからです。
「踵とつま先がない」
「あんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」く
ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。