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孤児院の英雄  作者: 夜猫
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首席

俺は全校生徒の前に立っていた。


「どうしてこうなったんだろうか……?」


肩を落として溜息を吐く。


ノワールが全校生徒の前に立っていたのには理由があった。

それは極単純な事で、少し考えればわかる事だったのだ。

この学校は「冒険者」の学校だと。


時は少し遡る。

ノワールは着替えて寮を出た。


「そう言えば俺は何位だったんだろ?」


俺は少しワクワクしながら学校へ向かう。

ノワールの成績は筆記こそ良くなかったものの、実技試験では1位をとっている。

受からないはずが無かったのだ。


盗み聞きした時にどうやら筆記で満点がいた、と言う話は聞いていた。

その人が実技試験でどれだけの成績を残したかによって俺の順位も変動するのだろう。


学校に着くと巨大な張り紙がしてあった。

どうやら順位が乗っているらしい。


「えーと……俺は上から探した方が早いか?」


張り紙に目を通していると肩を叩かれた。


「おはよー!よかったね!」


レインが少し早く来て張り紙を見ていたらしい。


「受かっているだろうとは思ってるけど……俺はどこに乗ってる?」

「え?あそこだよ。」


レインが指を指したのは張り紙の1番左端。

つまり1位の所だった。


「まて、俺が1位?何かの間違いじゃ……?」

「いいえ、貴方は堂々の1位ですよ。」


後ろから声がかけられたので振り向くとロレスがいた。


「だって筆記は……。」

「ええ、筆記はどうやらレインさんが1位のようだけど筆記と実技の配点に差があったみたいね。」

「………。」


出来るだけ大人しく学校生活を満喫しようとしていたノワールにとってこれは致命的だった。

1位とか嫌でも目立つ。

それにロレスの上の順位は特に目立つ。


「はぁ……。」



そして今に戻ってくる。

つまり俺は今、首席の為、全校生徒の前で話さなければならなかった。


「………この学校で『冒険者とは何か?』を見つけて行きたいと思っています。それはこの学校において1番重要な事でしょう。私も負けないように頑張りたいと思います。」


適当にそれっぽい事を言う。

俺自身、『冒険者とは何か?』の答えを知っている。

俺なりの答えとしては『冒険者とは生き延びる事である。』と定義している。

『冒険者は冒険してはいけない。』これは常識範囲だが何故『冒険してはいけないのか?』これを考えて行くうちに分かったのだ。


だが、俺がソレに気がついたのは冒険者時代では無く、騎士団長時代の事だった。

レインに自分で気がついて欲しいものだ。



発表が終わった俺はレインと共に教室へ向かっていた。


「そう言えばなんでレインは筆記が満点だったんだ?」

「え?……タモちゃんの言う通りに答えたら……。」

「あぁ、伊達に長く生きてないのか。」


タモに関しては今は何処かに行ってしまっているが時期に帰ってくるだろう。


俺たち2人とロレス、王子サマは一緒のクラスだった。

成績がいい人が入るクラスらしい。



大人しく席に座っていると先生が入ってくる。

20代後半ぐらいだろうか?

茶色の髪をした男性だった。


「おー、ちゃんと座ってるな。流石だ。俺はここのクラスの担任のロベルトだ。よろしくなー。」


どうやら担任はロベルトと言うらしい。


「少し学校でやる授業の種類を言っておくぞー。大きくわけて3つだ。戦闘の授業と魂装、従魔の授業と、座学だ。楽しみにしとけよ。じゃあ解散。」


ロベルト先生は言うだけ言うと教室から出ていってしまった。


「……帰るか。」

「そうだね。」


俺とレインは寮に帰っていった。

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