戦いの始まり 7話
今までのおさらい
邪魔な味方が来る←ーー強敵よりたちが悪い。
「現実逃避しないでくれるかな?貝田くん。」
「したくもなります。」
「気持ちはわかるがもうどうにもならん。諦めろ。」
(一時撤退しようかな。このままだったら一時間は持つだろうから。)
「ちなみに撤退はしないでくれよ。グラウンドがこれ以上傷つくのは直すのに時間がかかるし流石に生徒が死ぬのは気が引けるのでね。」
どうしよう、足手まといはいらないしかといって、他人の土地だからこれ以上傷つけると修復面倒だし、ここは
「「「ッ‼︎」」」
殺気を最大で出せばいいよね!
「貝田くん。君の殺気がこちらにまで伝わってきているのだが・・・」
「これが最大限の妥協です。これだけの殺気を浴びればかなり訓練を積んだ人でも動けません。というか、裸足で逃げだします。」
「というか、それだけで人が死にそうになれると思うのだが?」
「まあ、そこはほら、心が弱かったというところで一つ。」
「・・・・もう少し抑えなさい。」
「・・・・はい。」
(どうすればいいんだろ〜?
まさかここでぶっ放すってのもアレだし。拘束系の術式は対神とか対天使ぐらいしか無いしな〜。つかあれ人間に使うと確実に死ぬしな〜。)
「どうすればいいですか?」
「そういうところはまだ子供なのか?」
「違います。拘束系の術式が対神とか対天使ぐらいしかないんです。」
「・・・・お前は・・・ああ、いいこれを聞く私の方が野暮というものだな。・・・」
「少なくともいつも戦うのがそういう系統のしか無いのが問題だってのはわかるんですけどね。
どうしようも無いじゃないですか⁉︎
もっと使える人材確保、育成のためにあの技術渡したのに全然そこまで成長しないしあの程度でちやほやされてちゃ埒が明かないですよ!」
「そうは言っても初代は役に立ってるだろ?」
「・・・分かってて言ってます?・・・嫁さんの方が怖くて安全な物しか出来ないです・・・」
「・・・まあ、気持ちはわかるが・・・」
「正直理事長が真面目にこっちの方に来てくれればまだ使い勝手がいいのに。」
「私だとすぐ死ぬだろう…」
「多分大丈夫ですよ。あなたピンチに強いですから。」
「・・・・よし分かった。向かった者たちの拘束術式は私がやるから、至急速やかに”穴”を塞ぎなさい。」
あれって、もしかして、もしかしなくても、サキュバスだよね⁈
どんどん酷くなってる気がする。
あいつらいるだけで催淫効果があるから、精神力が凄まじい人例えばいつでも死ぬ覚悟のある人とかじゃないと戦えないよ⁈
学校の中が酷いことになりそう倫理的な意味合いで・・・
「理事長、本気で逃げていいですか⁉︎」
「何故そうなる・・・」
「・・・サキュバスがいます。」
「・・・四の五の言わず、持てるもの全てだし切ってもいいから滅ぼせ。」
「最初からそう言ってくれれば楽なのに・・・」
「業者や教育委員会に言い訳する私の立場になってみてからそれを言ってくれ・・・」
「あー、えーと、ご愁傷様です。」
「じゃあ、頼んだぞ。」
「えーと、半暴走を使うので気をつけてくださいね。」
「そんな、話は聞い《ブチッ》」
よし許可は多分とった。
学校がこれで積み木の建物のように崩れても仕方ないよね!