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おねぇ〜ちゃん。

お久しぶりでございます!


最近、修学旅行、テストetc…などのイベント事で忙しく全然更新できませんでした(´;ω;`)


スイヤセンッ!



 

「ねぇ、おねぇさん。」



 そう言って目の前を歩いている

 優しげな雰囲気をまとった女性に声をかける。

 口調が少し、お尻をぶりぶり降る某少年に似ているのはご愛嬌。


「ん?なぁに?」

 わざわざ屈んで私と目を合わせながら話してくれる。

 やっぱり私の想像通りこの人は優しい人だ。


 優しい人は子供と老人に対して親切なのがお決まりである。

 そこで私は“小さい子供”=“優しくしなきゃ”という心理を上手く使わせて頂く。


「おね〜さんに問題です。ぼくは男の子でしょうか。女の子でしょーか。」

 だから、こんな風にいきなり変なことを言い出しても「子供だからしょうがないか…」で済まされるのだ。

 子供って、ホント得だよね!


「面白い子ね。う〜ん…男の子じゃないかしら?」

 ふふふっ。っと、微笑みながら答えてくれたお姉さん。 


 そんな、お姉さんに対して

「うぅ…正解です。ぼく女の子に見えない?」

 さも悲しげに目を伏せながら、聞いてみる。


 すると、優しいお姉さんは、私が女の子に見られたい系男の子だと思ったのか

 オロオロしながらもフォローしようとする。

「え…えっと…髪…?そう!髪型とかは女の子っぽいんじゃないかしら。」「それに、ちょうど髪が長いわ。今一本で結んでいる髪も下ろせばとても可愛らしくなるわよ。」


 そんなお姉さんのしどろもどろなフォローを聞いて私は、パッと表情を明るくさせる。

「ホントっ!ぼく女の子っぽい??嬉し〜なっ!おねえさん。ありがとう!」


 にっこにっこにーとした表情でお礼を言う。


「お役に立てたようで、良かったわ」

 私の笑顔につられてか、お姉さんもニッコリする。


「じゃぁ、おねえさんばいばい!」

 私はそのまま、ばいばいと手を振りながら走り去る。

 走りながら、ちらっと後ろを振り返るとお姉さんも手を振ってくれていた。


 …今更なんだがコイツは誰だ。

 自分のキャラが未だに掴みきれていない。が、そんなこと今はどーでもいい。


 今私に必要なことはお姉さんから貰った情報を速やかに自分に吸収する事だ。


 ちなみに最初に男の子か女の子かを聞いたのは自分が他人からどう思われているのか確認するため。

 男装するのが初心者である私が上手くやれているのかが知りたかった。

 答える人が私の事を男の子に見えると答えたのならば先程と同じように、

 女子に見えるポイントを聞いてみる。

 逆に、答える人が私の娘を女の子と答えた場合は

 男の子に見えるポイントはないかと聞くのだ。


 これを繰り返すことで男装の技術を磨くことができるのではないかと思っている。


(…でも髪型かぁ…これは盲点だった。歩き方とか態度とかは割りと最初から気づいたけど。)

 どうせやるなら完璧を求めるのが私だ。早速、次の男装に活かそう。


 努力は必ず報われるのだ。


 これを人生の教科書(ラノベ)で学んだ私に死角はない。


 よく主人公が言ってるよねこのセリフ。

 ジャン◯の作品なら多分どの話でも一回は目にしたことがあるお馴染みのセリフ。


 こんなセリフを考え付く私、流石だわ。

 てか、もういっそ私が主人公でよくね?悪役令嬢なんかじゃなくて、

 心優しい、天然、無自覚、清楚系ビッチでよくない??

 どうせやるならメイン攻略キャラ達とキャッキャうふふ♡をしていたい。


 一度でいいから「やめて!私のために争わないで!!」とか言ってみたい。

 そんでもって、私を巡って争っていたヒロインを選ばず、普通のパンピーと付き合って、攻略キャラ達の「えっ?そいつ??」みたいな顔を見てみたい。

 命を狙われるとか、殺されるとか、死亡フラグとか物騒な世界に生きたくない。

 そんな世界とは一切馴染みのない愛と勇気と友情と平和が満ち溢れている世界に生きたい。


 それに、なにより…平和に生きたい……



 *




割とすぐに次の話は更新できると思います…たっ!多分!!


とりあえず誤字、感想などがありましたら報告頂けると嬉しく思います。

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