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第1話 花びら舞い散る円環

パンッ!


庁内に乾いた発砲音が響く。


花束の花びらが飛び舞い散る。


「やめなさい!長澤警部!」


あたしの名前を呼ぶ南警視正の声を遠くに聞きながら、抱えていたプレゼントの箱から転がり出て落ち潰れた苺を、口角を目いっぱい上げたまま見つめていた。


苺…甘酸っぱい香り…朱殷色…花…



「っ!!」



気づいたら、あたしは涙を流し笑顔で自分自身の左肩を打ち抜いていた。


「うぐっ…!」


左肩に耐え難い突き刺されたような熱さが押し寄せる。


お陰で朦朧としていた意識がハッキリと戻り生存本能により心臓の鼓動が最大限に鳴って血液を送り続けている。


意識は戻っている。


拳銃を持っているあたしの腕をもう片方の腕で静止しようと試みているが徐々に額の方へ。


いくら抗っても止まらない。



足元には赤い花びらが散っている。


あの時すでにアンカーを仕込まれていたのか…。



こんな結末だなんて…


やはりあんたは天才ね…



あのとき散った景色が再びフラッシュバックする。



自分の手で向けられる冷たい銃口は額に到着してしまった。



涙を流し笑顔のまま



「ごめん…美桜…」



パンッ!!


———


続く


———

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