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こんにちは。
橘 吟香です。
お待たせしました。
投稿再開です。
更新はこれまでと同じ週2回(火・木)となっています。
よろしければ、引き続きお付き合いください。
朝になると。
竜賢さんは一人、静かに旅立っていた。
最期に何か言っていたような気もするけれど、あんまり覚えていない。
寂しくなかったかな?
もっとやってあげられること、なかったかな?
そう思いながら安らかに眠っている竜賢さんに寄り添っていたら、どこからともなく、動物たちが次々と花をくわえてやって来た。
静かに見守る中、一匹、一羽、一頭……と、やってくる動物たちは、時が経つにつれてその数を増やし、竜賢さんを花で埋めていく。
――……なんだ。
竜賢さん、全然一人じゃなかったじゃん。
みんなから慕われてたじゃん。
バカだなぁ。
怖いと思われてるって勘違いしていたのは竜賢さんだけじゃん。
……ダメだ。
止めどなく涙があふれ出て、全てが歪んで見える。
静かに眠る竜賢さんを前に、年甲斐もなく、泣いた。
泣きながら手向けられた花々で、いくつも……いくつも花冠を作った。
泣き止んだ頃、動物たちが完成した花冠を竜賢さんの頭や角にかけてくれていた。
その姿が意外とかわいくて、ちょっと笑ってしまったのは内緒。
「ありがとう。……でも、ごめんね。竜賢さんのお願いで、明日、竜賢さんと一緒にここを発つんだ」
だから、みんなが竜賢さんといられるのは今晩まで……
私の言葉が伝わったかどうか、わからないけれど。
竜賢さんを弔う列は、翌朝――日が昇るまで続いた。
開きっぱなしだった感想受付を閉じさせていただきました。




