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異世界転移というけれど…  作者: 橘吟香
第一章
26/32

2-1

 こんにちは。

 橘 吟香です。

 お待たせしました。

 投稿再開です。

 更新はこれまでと同じ週2回(火・木)となっています。

 よろしければ、引き続きお付き合いください。


 朝になると。

 竜賢さんは一人、静かに旅立っていた。

 最期に何か言っていたような気もするけれど、あんまり覚えていない。

 寂しくなかったかな?

 もっとやってあげられること、なかったかな?

 そう思いながら安らかに眠っている竜賢さんに寄り添っていたら、どこからともなく、動物たちが次々と花をくわえてやって来た。

 静かに見守る中、一匹、一羽、一頭……と、やってくる動物たちは、時が経つにつれてその数を増やし、竜賢さんを花で埋めていく。


 ――……なんだ。

 竜賢さん、全然一人じゃなかったじゃん。

 みんなから慕われてたじゃん。

 バカだなぁ。

 怖いと思われてるって勘違いしていたのは竜賢さんだけじゃん。


 ……ダメだ。

 止めどなく涙があふれ出て、全てが歪んで見える。


 静かに眠る竜賢さんを前に、年甲斐もなく、泣いた。


 泣きながら手向けられた花々で、いくつも……いくつも花冠を作った。

 泣き止んだ頃、動物たちが完成した花冠を竜賢さんの頭や角にかけてくれていた。

 その姿が意外とかわいくて、ちょっと笑ってしまったのは内緒。

「ありがとう。……でも、ごめんね。竜賢さんのお願いで、明日、竜賢さんと一緒にここを発つんだ」


 だから、みんなが竜賢さんといられるのは今晩まで……

 私の言葉が伝わったかどうか、わからないけれど。


 竜賢さんを弔う列は、翌朝――日が昇るまで続いた。





 開きっぱなしだった感想受付を閉じさせていただきました。


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