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時々の体操

ハルフォンソの街からこんにちは。ティファレトです。


「......寝ましたね」


夜、自室から気配を探り、アーノルドが寝ているのを確認してから服を全て脱ぎます。

人間の体のまま柔軟体操を行い、ある程度大きく解れた辺りでもう一度気配を確認......寝ていますね。


「......擬態、解除」


言葉にせずとも可能ですが、神への知らせと自己認識の為に言葉にした瞬間、私の体は変容します。

顔が割れ、そのまま裏返るように両方の顔が地面に着き、折り畳まれるようにして内側が表になり、やがて不定形のナニカへとなります。


「......」


そのまま腕や触手を形成しては無軌道に動かし、全身に眼球や口を形成しては動きを確認します。

このようにして私は時々、本来の姿に戻って全身の運動をしています。

時々は中身を動かさないと擬態の質が落ちてしまうような、そうでないような、とにかく動く事で安心感を得ています。

幸いにも、この姿になる事で人間としての理性や食性が変わるという事は無く、私は私のまま、ティファレトです。

あの時、捕食した人間から人間という生物の情報を得て今の姿になった私ですが、捕食した人間とは似ても似つきません。

実は似姿をとろうとしたのですが、その瞬間に神からの接触があって今の姿になっています。

そういえば、この姿、ティファレトとしての姿に神は思い入れはあるのでしょうか......無い?その時の気分で今はお気に入り?......はい、ありがとうございます。

由来はどうあれ、神から褒めて戴けるのは至上の喜びですね。思わず触手が大振りになります。

ふむ、このぐらいで良いでしょう。

私は全身を細かく動かし、いつものティファレトへと戻ります。

出来上がるのはいつもの金髪、金の目、巨大過ぎる胸。

神からの指定でこの姿をとっていて、お気に入りと言われるのはとても光栄なのですが、せめて揺れないようになりませんかね?

揺れると痛みが走るうえに、なにかと動きに制限がかかってしまうのは色々と不利です。

いっその事、胸部分だけ甲殻のような質感にして......揺れるから意味がある?そうなのですか?特に揺れて利点は......はい、ごめんなさい。

どうやらこれは神に強い拘りがあるようです。

色々と不便ですが、神だけでなくレシートさんも大きな胸が好きなようですし、そのままにしておきましょう。


「お休みなさい」


完全に姿を元に戻し、下着を着けて就寝。

今日も問題にならずに体操が出来て一安心です。

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