弱い者イジメ
舞台が整ったなんて言う言葉があるけどまさにその通りだな——
「よく逃げないで来たな——」
「・・・・・・」
ここにモモがいないのが幸いした。これからやることを見せないで済む。
「——なんだよ? 怖くてビビってんのか!? ぎゃはははは。今さら——」
雑音が聞こえる——
目を瞑れ! 怒りをまだ解き放つな——
処刑だ。奴は俺を——
「——————どちらかが場外に出るまでは勝負は決しない! いいな? それでは両者王の御前にて正々堂々と戦うように——————」
怒らせたッ!!!
「————はじめッ!——!?」
「ぐぷぉ!?……がはッ……あ゛!?」
開始と同時に俺が間合いを詰め、アーロンの漆黒の鎧を貫き、右拳が奴の腹に深々と突き刺さる。そう、まさに一瞬だった。奴は後ろに数歩よろよろと下がり、急いで距離をとって態勢を立て直そうとしている。そして、奴を追うように血の滴の跡が続いていた。
それを俺はただ眺めていた。まるで路傍の石を見るが如く。奴はそんな俺を痛みが襲う中も憎々しく睨みつける。
自分を恨むんだな——既に決着はついた。俺の装備を知らなかった奴はある意味幸せだったのかもしれない。
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【製作者】⇒マーク・エレン
【所有者】⇒マーク・エレン
【分類】⇒アクセサリー⇒プレートタグ×14+ネックレス
【材質】⇒鉄
【防御力】⇒10
【入力文字 1】⇒自然回復 4/4文字
【入力文字 2】⇒異常回復 4/4文字
【入力文字 3】⇒体気極大 4/4文字
【入力文字 4】⇒身体強化 4/4文字
【入力文字 5】⇒美少女化 4/4文字
【入力文字 6】⇒体術極大 4/4文字
【入力文字 7】⇒浸透勁極 4/4文字
【入力文字 8】⇒不老不死 4/4文字
【入力文字 9】⇒攻撃必中 4/4文字
【入力文字10】⇒生殺与奪 4/4文字
【入力文字11】⇒全力百倍 4/4文字
【入力文字11】⇒寿命強奪 4/4文字
【入力文字11】⇒全力強奪 4/4文字
【入力文字12】⇒与痛続極 4/4文字
【入力文字13】⇒文字入力 4/4文字
【入力文字14】⇒ 0/4文字
【総合評価】⇒Zランク
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【製作者】⇒マーク・エレン
【所有者】⇒マーク・エレン
【分類】⇒鉄甲⇒アイアンナックル
【材質】⇒鉄
【攻撃力】⇒10
【入力文字】⇒【未来視小】 4/4文字
【総合評価】⇒Aランク
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【全力強奪】で奴の力を根こそぎ奪って俺のものへとした。そして、【寿命強奪】で奴の寿命は1週間もない——
王やエンガイさんをはじめ、会場にいるものは驚愕している。特にエンガイさんを含め、王の命令によって召集していた勇者達は俺の動きを全く捉える事もできなかったようだ。そして、王は用意された玉座から立ち上がっていた。
「右手」
「ぎゃう!? ぎゃあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
誰も捉えることすらできない速度で奴の前に立ち、右手をただ軽く握り潰した。すると——グシャっという音が会場に鳴り響く。血が俺と奴の顔にかかるが俺は無表情のまま奴を凍った視線で見つめる。
痛みで転げ回る奴に対して俺はさらに無慈悲な処刑を続ける。
「左足首」
「ぐあ゛あ゛あ゛あ゛あ!?!!!!!」
————モモのあの姿が脳裏に焼き付いて離れない——頑張ったなモモ。まだ俺と会って数日で心の傷だって癒えてないのによ————まだ5歳の娘が……クッ!!! お前のためなら俺は鬼にだってなってやる!!!
「左足首、右肩、右膝、左肘……全復元。」
ゴミが死にそうなので【生殺与奪】の力で元の状態に戻す。発動した瞬間に元通りになっているから大したもんだよ、漢字ってやつは……
【与痛続極】で痛みの極地で何も出来ないゴミを掴んで引き千切り、叩きつけ、踏みつけ、ねじ回し、手刀を作って突き刺し————そして元に戻す。
今や俺はゴミの鮮血を浴びて鬼気迫る顔で奴を断罪する鬼へと化していた。審判は腰を抜かして這いずり場外に逃げ、観客は吐いたり気絶してる者まで発生してる。
王や勇者はそれを顔を歪めながら……ただ見ていた。そう、これは王が認め執り行われた試合。しかも俺は事前に言ってある。奴をへし折るために試合をさせてくれと。
それにいくら凄惨であろうがルールは破ってはいない上に、ゴミも場外負け以外は認めないこのルールを飲んで試合をしている。
だが、俺はそれでも王には一定の敬意を表さないとマズイと思い、終わりにする前に王に向かって一度、礼を表す意味で軽く頭を下げた。
そして————
「止めだ————残り少ない人生を怯えて過ごせ」
未記入のタグプレートをネックレスから外し、【文字入力】を使い四文字を記入した俺は、それを奴の額に手刀を差し込み、頭の中に埋め込んだ。既に際限なく駆け巡る痛みと埋め込まれたタグの効果で奴は本気にゴミになった。汚物を撒き散らし、白目を剥き、髪は全て白髪に変わっていた。
ゴミの首根っこを掴み場外に投げ飛ばすと俺は王に向かって膝を床につき、恭しく一礼をすると舞台を降りた。観戦者から一切の拍手がない。静かだ。誰も言葉を発することもなく、ただ視線で俺の背を見つめることしか出来なかった。
………………
…………
……
…
「モモの具合はどうだ?」
「ダーリンのネックレスが効いているから平気よ。」
「あたいの気功術も掛けたから平気だ……たがら、泣くな。ダーリンは悪くないよ。」
「リンメイの言う通りですよ。モモの手を握ってあげて下さい。」
俺は娘の手を握り、目が覚めるまでずっと側にいた。『パパ』とずっと寝言を呟く娘のために今できることを俺はしてあげたかった。
………………
…………
……
…
「ひぃいいいいいい!!!!~~~~~~~ッッ」
「お、おい………………アーロン……」
ニコが近寄るだけで尻餅をついたまま壁があり、それ以上下がれないにも関わらず後ろへ逃げようとする。それはもう、かつての傲岸不遜なアーロンの面影などカケラもない姿であった。
哀れ過ぎて見てられなくなったニコは顔を反らす。あれからアーロンを救護室に連れて行き、手当てを行ったのだが異変が起きた。そう、アーロンがどんどん老けていったのだ。すでに70近くの痩せ細った老人と化し、鏡を見たアーロンは発狂していた。
「エンガイよ……これはあの者がやったことなのか……」
王に尋ねられるが、答えに窮する。ほぼ確実にエレンの仕業であるが、何をどうやってやったなど見当すらつかなかった。彼の装備品で? 彼が着けていたのはアイアンのみ。そこまで彼の装備は凄い物なのか……
「エンガイ! 聞いておるのか!」
大きな声で再度声をかけられた。王は叱るために声をかけたのではない。俺を気遣い活を入れてくれた。
「ハッ!? し、失礼いたしました。恐らくは……あの者の装備によるものでございますかと……アイアン、それもたった四文字の装備品で……王にお願いがございます。彼の者から献上される武器をぜひ品評会にて比べていただきとうございます。」
王はバカではない。エレンが王に伝えた事と、目の前のアーロン。そして、俺からの進言があれば何を言いたいかわかってくれる。
「——今宵の狙いはそれかエンガイ……そんなまどろっこしい事はせずともよい。こやつの姿を見て余の気も変わったわ。評価基準を変えるぞ。それとあの者……名をなんと言う?」
彼との約束を反故にするのは心苦しいが、俺の想像を遥かに越えた存在である。隠し続けるには限界であった。
「——マーク・エレン。本当の姿は12歳の少年です。このことは内密にお願い致します。」
当然だ、と言わんばかりの顔をされる。一人で他の勇者達と引き換えても釣りがくるような存在だ。王は当然のことながら命令を出してきた。
「わかった。エンガイよ。お前に奴をこの国に引き込むよう、以後あたれ、ニコ、貴様もだ。よいな?」
「「ハッ!」」
かくして予定とは違った形で依頼を果たしたエレンは、王への献上品の品を作るために何日かこの国に留まることになった。
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【製作者】⇒マーク・エレン
【所有者】⇒ミラルダ・アーロン
【分類】⇒アクセサリー⇒プレートタグ+ネックレス
【材質】⇒鉄
【防御力】⇒10
【入力文字】⇒恐怖極増 4/4文字
【総合評価】⇒Aランク
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