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隠しスキルを手に入れた俺のうぬ惚れ人生  作者: うらたま
第1章《始まり》
6/192

6話「ランクFの駆け出し冒険者」

話の前後間違えて7ー8話修正中

何気なく書き始めたお話ですが、結構読んでくださる人がおり

ありがたく感じています

良ければ評価していただけると励みに

また至らぬ点はどんどん言っていただけると勉強になります


リネームを題材にしたお話に行き詰まり、こちらを先に投稿させていただきました

創作意欲が高まれば、そちらもいずれ投稿していきたいと考えています


こんな素人の作品を6話まで見てくれている方、本当に感謝です

ドルヴィンには深く礼を言った

それだけのことをしてもらったのだから、それだけでなくこの先も機会があれば一緒にパーティーを組んでダンジョンにでも行こうとまで言ってくれているのだ


「あっしゃせーー」

コンビニ店員の様な挨拶が聞こえる


生前スーパーの店員をやっていたものだからよく分かる、今のは『いらっしゃいませ、ようこそおいでくださいました、どうぞごゆるりと』の略である


俺なんか「しぁわせー」などとよく略したものだ


宿屋の女将は14、5と思われるほどの若い少女でそれはそれは活発な振る舞いだった


「っしゃいお兄さん!どしたの?泊まり?1泊銅貨20枚、まからんないからねぇ〜」

その元気の良さが疲れ果てた身体を癒してくれる


一緒に銅貨5枚を支払ってお湯とタオルも用意してもらった

着替えたとはいえ…スライムの感触が残るままでは、床にはつけない自分がいたのである


「はい鍵、部屋は二階の左使ってねお湯は後から持ってくよ、騒いでもいいけど爆発物とか厳禁だからね以前さぁ錬金してて部屋に大穴開けたバカがいたんよ、そんなことしたら金貨10枚あとギルドにも言うからね、そうそう呑みたかったら外でよろしく、こんな時間から食事はしないかもしれないけどオススメは『銀狼亭』ね、香辛料の効いた焼いた肉が人気だよ、朝は私バジルちゃんが5時から立ってるからそれより早く出発するなら鍵はこのボックスに入れてってね、もちろん連泊も歓迎よ」


「あ、うんありがとう…」勢いに圧倒された

しかし『銀狼亭』か、しっかり稼いで美味い飯も食いたいものだ


翌朝、言っていた通り早朝からせっせと働いているバジルに挨拶をして俺は宿を出た


「まずは金策と情報収集!まぁ情報収集ったって何すりゃいいか知らんけど!」

その足は(いさぎよ)くギルドへと向かう、ここしかアテが無い!


ギルドの受付の横には背丈をゆうに越えるほどの大きな掲示板があり、採取依頼や修理依頼

はたまたドブさらいから炊事洗濯まで多くの依頼が貼り出されている

当然なのだけど、聞いたことのないアイテムの名前が並んでいる

討伐依頼は見当たらなかった、証を持ってくればいつでも換金するってことなのだろうか


「すいません、貼り出されているクエストなんですが

初心者にオススメありますか?できれば採取とか優しいのがいいです」


昨日とは違うギルドの受付が座っていた、同じケモミミなのだけどとても優しい雰囲気が漂っていたのでつい甘えてしまう


「そうですね…薬草採取はいかがでしょうか?日中ですとスライム以外はほとんど目にすることはないかと思われますし、スライムからも時折薬草をドロップします。

30枚集めていただきましたらご報告下さい、報酬として銀貨1枚となっております」


回復薬『ヒールポーション』の作成に欠かせないので随時募集しているらしい

貼り出されている中には無かったので聞いてみたら、皆が知っている依頼内容らしく貼り出す必要がないからだとか


すでに薬草なら50枚近くあったのだけれど、100枚まとめてなら銀貨4枚と聞いて欲が出てしまう

申し訳ついでにスライムの弱点を聞いてみたら


「ない…ですね」

と即答されてしまった


無いというよりも、ただ殴れば普通に倒せてしまうので弱点など有って無いようなものだという


なんにせよ木の枝でいつまでも戦うわけにもいかないので新しい武器を見繕いにいく

「らっしゃーぃ」「あ、いらっしゃいませー」

玄関に『剣と鎧の絵』が書いてある看板のお店、ここもドルヴィンのオススメだ


バタバタと駆け回るちっこい少年と、カウンターの奥にドッシリ構える小太りのおっさんは折れた剣をしげしげと眺めていた


手持ちは酒代と宿代の残りわずか銅貨35枚

「これで買える剣が欲しい、頼む」

今日はしっかりスライム退治をして稼ぐのつもりなのだから全てをはたいて良い武器を買ってやろう


そう思ったのだけれど一番安い短剣で銅貨50枚だった


「すまん主人、これしか持ってないので一度ギルドに戻って薬草を売り払ってくる…」


そういうと主人は笑いながら

「ははは、お主駆け出しか?冒険者なら後払いでいいぞ!その保証はギルドからたんまりいただいているからな

それで、お前さんのランクは【F】でいいんだな?」


そうなのか?と思いギルドでもらった一枚のカードを取り出して見ると【名前】の下に小さく【ランクF】と


「駆け出しなら50銅貨まで、まぁ短剣ならこれしか渡せんがな」

名前を聞かれカードを見せると、しばらくし短剣を渡された


「まぁ頑張って生きて帰って来いや」

不安にさせる一言を平気で言う主人である、まぁこの世界の激励だと思って聞いておこう…

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