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隠しスキルを手に入れた俺のうぬ惚れ人生  作者: うらたま
第2章《精霊王》
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18話「卜玉師」

すいません、仕事で色々あり遅れます

俺たちはようやく解放され一同陛下の御前にいた


「此度は遠い所わざわざ会いに来ていただいたこと、まずは礼を言おう」

そして、拘束が長引いてしまった事を謝っておられた


前もってピルスルから報告は受けたのだが、実はこのあたりでもダンジョンが急に力を無くしている場所もあり、異変の対応に追われていたのだと

そしてイフリートの存在と言葉を合わせて考えると、どうにも放っておくわけにはいくまい…との結論だった


じゃあ、と言って騎士たちがぞろぞろと動くわけにもいかず、そもそもどこへ向かえば良いのかもわかっていなかった


「う、むぅ…であるなら…」サルヴァン国王陛下は悩む


「どなたか索敵に長けた者や、卜玉(うらたま)師は知らぬじゃろうか?」

ピルスルからの提案だった


一緒に各地を回り、強大な力が潜んでいないかを確認する

もしくは行くべき場所を占ってもらい全力を持って叩き潰す、ということらしい

それには勝算はあるのか、とも思うが行動せずにはいられないのだろう


卜玉師?なんでも、魔水晶を用いてあらゆる質問を占うことができるそうな


「あ、うむ…知って…おるにはおるが」陛下が口ごもる


突如後ろから『バァン!』と音がし振り返ると扉を大きく開く一人の少女が立っていた


「ミド!今は大事な話だと言ったであろう!」陛下が大声で言う

え?何なんなの?って感じで俺たち3人は振り返っていたのだけど、その中ピルスルは何か悟ったかのような表情をしており


「おぉ、あの小さいややこが大きくなったもんじゃのぉ」と

「ねぇ『ややこ』ってなに?」とローズ

「赤ちゃんのことだよ…」

この何か起きますよって時に質問ぶっ込んでくるものだからなんの話かよくわからなくなってしまう

年寄り臭い言葉を使うピルスルが悪い!そういうことにしておこう…


「だって、おじいちゃん!この中に運命の人がいるのよ!」ミドが何かとんでもないことを言う


俺たちは別に勇者御一行様とかそんなのではないのだけれど

陛下もやれやれ、といった感じで眉間に手をあてがっていた


聞けばミド、その者が先ほど喋っていた【卜玉師(うらたまし)】なのだと、しかもサルヴァン国王がお祝いだよーなんて軽い気持ちで城にあった結構な魔水晶をあげちゃったものだから

いやもうサルヴァンさんのせいで


サルヴァンが原因でなんでも占って色々と首を突っ込む性格になってしまったのだとか


そりゃあサルヴァンのやつが悪い、そうに違いない!


まぁ冗談はさておき


「話は(こっそり)聞いたわ、私を連れてってよ」ということなのだけど

丁重にお断りしてさせていただいた、危険すぎる

サルヴァンも今はまだ無理って感じで謝ってた、謝らなくて良いのに


しかし、なんとまぁ物腰の低い王様なのだろうか…


こんなことがありもしたのだが、ともかく王直々に身分の保証をしてくださり

俺たちはようやく城下町の散策へと行くことができるのだった


「あー、やっと美味しいもんにありつけるなぁ」

ここのところ簡単な食事しか与えられてないものだから、もううんざりしていた

別に病人でもないと言うのに、やれ塩分、やれ糖質が


だったらこの漬物無くていいからちゃんとした味付けで出せよ、と


まぁそんな食事だったものだからストレス溜まっちゃって


この街、港に面してるものだから新鮮なお魚がたくさん揚がる

今日はみんなで刺し盛りでも頼もうかってことになったのだ


「あいよっお待ちぃ」恰幅の良い女将である

4人の目の前に出される新鮮な魚介の数々、白身に赤身、焼き霜造りに壺焼き、飾り龍も美しい


一盛りにしっかり4人前、なんとこれで銀貨1枚だというのだからオススメである

銀貨一枚か…一万円くらい?意外と高いのか、たしかに周りは頼んでないしな…


ちょっと金銭感覚がおかしくなったりもしていた


せっかく魚介が美味しいのだ!とガンガン注文していた

焼き魚、酢締め、煮魚

どれもが美味しくて、ローズもレギも感動の嵐だと言う


で、だ…

次の日レギが倒れちゃってな、街の医師に聞いたら『アレルギーぞな』って

これに関しては治癒魔法じゃなく自己治癒力に任せるしかないのだそうで

そのままレギはしばらく医師のもとにいることになったのだった


「アレルギーってこの世界にもあるんだな…」と俺が口走るとローズが

「何言うとんねん、卵とか結構あるねんで、下手な魔物より怖いわぁ」なんて


そっか、俺もアレルギー持ちだったし気をつけないとな…なんて思うのだった

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