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隠しスキルを手に入れた俺のうぬ惚れ人生  作者: うらたま
第2章《精霊王》
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17話「出身地(後半)」

俺は両の手を後ろで縛られ、ほかの3人もまた捕らえられていた


そして兵士は一つの瓶を取り出して俺たちに振りかける

パシャ


「ちょ、なにしよるん!うわっ、なんやこの匂い」

ローズの言う通り強烈な匂いが鼻につく、まるでアンモニアのような


「静かにせよ!貴様らには術の封印を施させてもらった、まぁエクストラスキルまでは封印できんが1週間はそのままだと思っておけ…ふむ」


そう言うと兵士は、俺たちのギルドカードとともに置かれた報告書を見て

「まぁこのスキルなら問題無いだろう、魔力も使えなければ時空操作も無意味のはずだ

ん?シュウといったな貴様、この【インベントリ】とはなんだ

まだ何か隠しているのか!」


すごく怖いのだけど、なんとか口を開き

「そそそれは、あのー…あれ、そそそう空間収納!」

「なに?しかし名前が違うではないか!」


『なにか取り出せるか?』と聞かれ俺はインベントリを見ようとする


「で、出来ます、大丈夫そうです」なにが大丈夫なのか

「だったらなんでもいい、取り出して見せてみよ」


そう言われたもんだから、慌てて目についた【狼の毛皮×99】を取り出したんだ


そりゃもう2mはあろう程高く積まれた毛皮が突然出現したわけだから兵士も驚いたのなんのって


「貴様は手品師かなにかか!ますます怪しい!……んんっ、ごほんっ

まぁ空間収納の上位互換というようなスキルなのだな?

これなら長旅を手ぶらで来たこともうなずけよう…ま、まぁとりあえず

この毛皮は一旦こちらで預からせてもらうぞ」


戻ってきそうにないな、諦めるとしよう

「だが、わずか一月(ひとつき)でレベルが27まで上がるというのは()せん

一度、国王陛下にも」

兵士の話にピルスルが割って入る


「陛下に伝えておいてくれ、迷い(びと)ピルスルが一緒であるとな」


兵士は言葉を止め、『わかった伝えよう』といい俺たちを牢へと連れて行ったのだった


それぞれが別の牢に入れられ、俺は、期待していた

ピルスルの言葉に…



「なぁ、また見せてくれよインベントリ」

おれは牢の前にいる兵士たちと仲良くなっていた


捕まって3日、まだ何の連絡も無く、暇になっていたのでインベントリの整理と把握をしていたのだった

それを見ていた見張りが、『すげぇスキルだな、あんた色々持ってるんだろ?珍しいもんとかあんのか?』なんて聞いてきて

多分3人の誰かがそんなことも言ったのだろうなぁ、って思いながらしばらくレアもの中心にお披露目してたんだ

こんなことでもないと見せる機会も少ないだろうしな


今日は一風変わって、そうだ赤い矢でも作るところを見せてやるか、なんて思い材料を取り出したんだが


「な、な、何しやがる!逃げろぉぉ!」

って見張り消えちゃった


なんでだろう………あ!


そうしてさらに2日、封印の効果もあと一日ほどで切れるだろうという頃に

ようやく一人のローブ姿の男がやってきたのだった


顔を見た感じ50か60過ぎ、きっと城に遣えるお偉いさんなのだろう


「お前が例の迷い人か」



迷い人はピルスルじゃないのか?


「あぁ、すまん…ピルスルからそのように聞いておってな

お主もまたこの地ではない何処(いづこ)からやってきた存在なのではないか、と」


なるほど、ピルスルもそうなんだろうな


「あ、はいそうです日本という所から飛ばされて来ました」


目の前の男はなんでもいいからその世界の話を、と


もうおもいつくまま喋った、電車で会社に向かうこと、魔法や魔物を見た感想、美味しかった食べ物や行きたい場所、最愛の人の事


「ふふっ、お前はまたとんでもない世界からやってきたようだな」

男はしっかりと話を聞いてくれる

「そうだな、そろそろ自己紹介するべきだな

私の名前は【サルヴァン=アウロス】、現アウロス国国王よ」


お前の話は真実だとわかった、すぐに皆に合わせようというのだ


一方で俺は、まさかの本人の登場に声も出ないのだった

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