12話「上位職への道」
さて、【ノーム】も眠りについてしまった
だけどおかげで俺たちは皆、上位職への転職が可能になったのだ
ちなみにもともと高レベルな爺さんは2つだけしか上がってないのだけど仕方がない
レギなんかは、『わ…私何もしてなかったのですけど…』などと謙遜している
何をいう、索敵、補助、なにより癒し
とても重要な存在だったではないか
ローズに至っては『ええやん、貰とけるもんは、ちゃっかり貰とかなやで』とか
ほんま、可愛らしい喋りしたんゎ髪飾りの時だけやったわぁ、おっと…
ピルスルと相談して、少しアイテムを取りに(狩りに)行くか、街に戻るかを話していたのだけれど
まず、上位職への転職は一度に3人は無理だと言われてしまった
前に説明したように、魔水晶にある魔素とは魔物との戦闘の際に漏れた冒険者の魔素を溜めたものなのだ
ちょっと『魔』の文字でゲシュタルト崩壊しそうだったが、俺はなんとか耐えるのだった
つまり?
『やりたかったら魔物をたくさん倒せ』
あの街では、今まで過去2人しか上位職への転職を行なっていない
だからこそ簡単に(それほど簡単ではなかったが)出来たことであって
まぁ…ゴブリンなら3万ってとこだろうな…
などとピルスルが言うものだから
もう上位職なんて後回しでいいんじゃね?って俺含め3人は思ってたと思う
「一人ならすぐにでもできるぞ?」
俺もローズも、一緒の方が良いと言って今回はお流れになった
「じ…じゃあ、皆さんで城下町に行きませんか?」
レギが言う
「王国にある大水晶でしたら沢山の魔素が集められているでしょうし
私たちも、3人くらい簡単に上位職になれるんじゃないでしょうか?」
『うむ、可能性は高いな』とピルスル、ローズもそれならっていった感じだ
俺?
まぁ、普通にしゃべってたよ
「城下町ってどんなところなんだろうな?」って
ローズは小さい頃住んでたけど、もうほとんど覚えてないんだってさ
俺たちは街に戻りギルド長と会話していた
ギルド長というのはつまり【現ギルド長】のことでありドルヴィンのことである
どうも東で不穏な動きがある、各地で魔素が急激に減少しているので
見かけない魔物を(おそらくイフリートのことだろう)見かけたらすぐに逃げるように
全冒険者に帰還の鈴を、ここ【リキングバウト】に登録して渡しておいてくれ、と200個ほど渡す
先程協会の神父より購入したものだ
へぇ…ここも物売ってたんだ…
「儂らはこの事を直接王に報告しにいくでな、儂らの…いや儂の口からでなければ王も簡単には信用しまいて」
それからピルスルは、万が一に備えて警備の強化や物資の備蓄、部下の労いも忘れぬように、と
ドルヴィンは、まだ就任したばかり
昨日から一人で仕事をこなしているというのに、前ギルド長は全く容赦ない様子であった
あぁ、きっとドルヴィンもまた…冒険がしたいのだろうなぁ…
「こうして俺たちの長いダンジョン攻略は終わりを告げ」
「アホいいなや、長いったって丸一日もぐっとっただけやんけ」
速攻ローズからツッコミが入る
俺たちは銀狼亭で酒を呑んでいた
全てのカケラや不要なアイテムを納品して、わずか銀貨10枚
次の冒険への準備に必要なお金と、酒代のみを受け取りパァっと呑んでいるのだった
ちなみにローズやレギは?
んなことは聞くもんじゃない、だってここは異世界だ
12で結婚したりする世界なんだぞ




