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隠しスキルを手に入れた俺のうぬ惚れ人生  作者: うらたま
第2章《精霊王》
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2話「召喚と使役」

ダンジョンは複数階層で構成されている

第一階層から上位種が出る可能性はあるものの、そうそう出るものではない

それに上位種といっても色々だ、スライムだって上位種が複数存在するのだし

意外にも簡単に倒せることだって多いらしいのだけど


怖いのは、

『いないと思っている存在がそこにいた時』なのだ


何が出るかはわからない以上、ドラゴンがいるかもしれないと思って行動しろと

さすがにドラゴンはいないだろうがな、と

そうピルスルが言っていた


さて、攻略方法なのだけど


「シュウさん、ダンジョンではいつも私が通路の向こうを確認しています、魔物がいましたら場所をお伝えするのでよろしくお願いしますね」

レギが丁寧に話しかけてくれた

そういえばこのレギという男、街の外では見かけたこともなく

召喚術師といっても何をするのかを俺は知らないのだが、まだ12、3だろう若さで冒険者というのは、この世界では普通なのだろうか


「まぁ見ていてください」とローブに隠れていた左手を前に差し出すと『召喚(サモン)』と声をあげ

彼の一歩前に金色のスライムが現れたのだ


まるっこいので名前は『タマ』です、と

猫みたいな名前だな


こんな見かけなのだけど、意外と優秀らしい

ちなみに『タマ』の見ている景色は、召喚したレギにも感じることができるのだと


大空を飛び回る鳥を召喚できたら、さぞ気持ちが良いだろう


レギは後方支援だった

身体強化や回復役もこなす、それぞれは特化したものではないが

こうやって様々な技を身につけておくことで安全に冒険ができるのだと


現ギルド長から教わったのだった


さっそくタマの視界に1匹の魔物が映る

「通路右手、距離15mに骸剣士(スケルトンソルジャー)です」レギが周りに伝える


ピルスルが、それなら火だなと言いローズに魔法を使わせ、俺とピルスルは待ち伏せる構えをとった

ローズの放つ火の玉はうまく通路を曲がり、奥で何かに当たったような衝撃音が聞こえる


流石ローズは魔法の扱いが上手い


「シュウ、この距離から火の矢を一発、その後は儂が仕留める!」

ピルスルの声かけに俺はわかったと言い、炎の魔法を受けたガイコツが出てくるのを待った

ちなみに霊薬は使っていない

10分毎に使っているのでは消費も激しいし、何よりそれありきの攻撃を期待していては、いざという時に危ないからだ


さて、ガイコツが剣を構えながら飛び出して来たので一発射ち込んでやったのだが

その後に続いたピルスルの剣が(くう)を切った

光となったガイコツを…切ったのだ


「おい…ヌシ今、攻撃力いくつじゃ…?」


「えーっと…わかりません…」


[ゴブリンスリンガー(+5):攻撃力32(+40)]

[火の矢:攻撃力5、火属性]

炎帝の刻印で50%増しだから…115か、あ、これもあったっけ


[妖精王女(フェアリークイーン)の祝福:指輪を象った敬愛の証、属性を持つアイテムの効果を20%高める]


王女からお礼としてもらった指輪だった

「…たぶん120くらい?」計算できなくなってきている


実はこの指輪、武器だけでなくアクセサリーや霊薬にも効果があるため

この時のシュウの攻撃は【147】

霊薬を使い青い矢で攻撃しようものなら、その攻撃力は500を超え、継続ダメージによって累積ではその2.5倍ものダメージを与えるのだった


「んなアホな!ウチの最高の魔法でもせいぜい50ってとこやで?!」

「う、む…なら仕方ないのぅ…お主より長く隠しスキルを持っとる儂でも80ちょっとじゃというのに…」

そうは言うがピルスル、あなたの装備は魔力と素早さ特化じゃないですか…


ちなみに


その隣ではタマに抱きついて泣きそうな顔をしているレギの姿があった…

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