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隠しスキルを手に入れた俺のうぬ惚れ人生  作者: うらたま
第1章《始まり》
28/192

「魔法使いと1匹の白いスライムのお話」

とある中年男性、はたまた卓偉(たくい)なる剣の才能を持つ男の視点

番外編②


「アイリス…何故…」


私は突然この森へとやってきた

先程まで巨大な龍の前にいたはずなのだが


俺の最愛の…アイリスの手によって


「ちくしょう!……」

目の前に佇む青い光…ここに飛ばされ目の前にいた真っ白なスライムに斬りかかったドロップだ


手に取るとスキルの書であることがわかる

今は少しでも戻れる可能性を信じたいのだ、当然すぐさま開き習得したのだ


隠しーーー入手しました

※※※アイテム

※※※スキル

※※※ドロップ


続く鑑定不可の文字

なんだこれは?私は夢を見ているのか…


何をすればいいのか、これで何かしたら戻れるのか…

私は考え、思い描く魔法を唱えようともしてみたのだがそれもうまくいかない


このようなスキルというものを、今取得したことに意味はあるのか

考えても考えても答えが見つかることはなかったのだった


森を出て西へと歩いていた、どうも見たことのある景色なのだが

ここがどこなのかは全くわからない


「城…あれは?!」


アウロス城、アウロス王国もっとも尊厳のある建物

その形はまさに彼の知っているアウロス城そのものだった


私はもっと東の…東の方にいたはずなのに


アイリスは魔法に長けていた、だがそれでも上には上がいるものだ

どんな困難な状況でも彼女は前を向き、決して諦めようとはしなかった


攻撃防御はもちろん、パーティーの動きを俊敏にしたり魔物の動きを止めることにも長けていた


そんな彼女だから、私をここまで送ることは可能なのかもしれない


とにかくここに来た以上報告するべきなのだろう…龍と…あいつの存在を


城下町はいつもより警備が厚く、普段なら顔を見れば通してくれたものを

わざわざ冒険者カードを出さなくてはいけなかった

ボロボロのカードだな、と笑われたりもしたのだが、ともあれ城へと向かう


「リチャード国王!リチャード国王は何処(いづこ)に!」私は出うる限りの声で叫ぶ


するとどうだろう、衛兵には取り押さえられ

さらには国王を侮辱しているなどと言われる始末


私は枷をつけられたまま国王に会わせられたのだが

そこにいるのはリチャード国王の子の子の子…サルヴァン国王だという…


もはや意味がわからない…


私はしばらく檻に入れられていたのだが、サルヴァン国王はしっかりと私の話に耳を傾けてくださり


…私はあの時代よりおよそ70年後

そこで王を守る側近を務めているのだった…

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