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隠しスキルを手に入れた俺のうぬ惚れ人生  作者: うらたま
第4章《それぞれの戦い》
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10話「葛藤」

大精霊ソフィアの考えを改めさせる…

それでは何百年か先に滅亡が待っているのだから、ソフィアは納得しないだろう


では倒してしまうべきなのか…

一時(いっとき)の平和は訪れるだろうが、世界の滅亡はより早まるであろう


そもそも精霊王アイオーンが侵攻など進めなければ平和が続いたのではないか


やはりエルフの存在が世界に悪影響を及ぼしていたのも事実なのだろう

それをソフィアは許すことができなかった

エルフは世界の発展のため、より良い生活のため

なんら悪気があってやった事ではなかったのだろうが


アイオーンもそれを止めれば良かっただけなのだが…結果として大きな戦いに発展してしまった


俺は、宿で寝ようとするのだが気になって寝付けないでいる


二階の広間に出て空を眺めていると、ローズが同じように寝付けずに出てくるのだった


「なんやシュウも寝られへんのか…」


俺は元々地球で生まれ、最近になってこの世界にやってきた

それでもこの世界のことは大好きだ

生前の仕事仲間や元家族との繋がり以上の大切な仲間もたくさんできた


そんな世界が近い将来滅びてしまうのはどうにか止めたいのである


もちろん生まれた時からこの世界で暮らすローズ達にとっては、俺以上の想いがあって当然なのだろう


「もう何が正しいんかわからんくなってもうてな…」

精霊の考えも分からなくはない…


龍族は俺たちに力を与えた

今の精霊を滅ぼすには十分な力を俺たちは得たのだろうが

それで本当の平和が訪れるのか…自分達さえ良ければ良いのか…


考えても答えは出ないのだった


「ウチ…もう戦いとうないゎ…」


月夜にローズの頬をつたう涙が光る

こんなにも弱気なローズは初めて見る

いつも元気いっぱいで、どこか自身あり気で


何も見なかった聞かなかったことにして精霊達の事も忘れてしまいたい

そんな想いは俺にもある


ローズの肩を抱きしめ、俺たちはしばらくの間何もかも忘れてしまおうとしていたのだった…

長い説明回にお付き合いありがとうございました

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