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トラックと電車

な に こ れ


私、いま、トラックにひかれるとおもって


またエレベーターの中?戻ってきた?


エレベーターのドアが開く。

今度は早足ではなくフツーの歩く早さでエントランスをくぐり出ようとすると


2メートル前方にトラックが停まる。このマンション住民への配達だろう。

運転席からお兄さんが降りて、スムーズに荷下ろしを始める。

しばらく呆けながら眺めていたようで


お兄さんが私に

「こんちは〜。amazingの荷物、待ってました?何号室すか?」

このマンションの住民と間違ったのかな

「いえっ!大丈夫です」

少しキョドりながらその場を離れる。

お兄さんは私を気にすることなく荷下ろしを続けた。


あのトラックだよね

『さっき』は一瞬の事でトラックも正面からしか見えていなかったけど

あのトラックにひかれて


エレベーターに戻った


自宅への駅まで歩きながら考えてみたけど

これって夢とかじゃなくて

死にそうになると戻ったりするやつなの?


もう一度、試してみてもいいけど

別に、ループしなくたって

私はなーんにも困らない


けど、はっきり言って気色悪い!!


なにこれ!

ただ生きるだけでも思い通りにいかないのに!


でも待って

さっきのトラックは

向こうから突っ込んできたんだよね

自分から飛び込んだわけでもない


もしかして

いやーまさかね


駅につく。改札を通る。「ピンポーン」。Suikaの残高、777円。ホームへ。

特急がきます、とアナウンスが教えてくれる


とりあえず家に帰って寝て、後で考えてみよう


ホームの後方へ向かう

そこから乗れば、降りた時にエスカレーターがすぐあるんだよね


スマホの時計を見る

今17時45分


ドン


おっさんが前からぶつかってきた

チッ、じゃねーよぶつかりおじさん!


ふらっ


あれっ

今ので平衡感覚?私、倒れる?


プアーーーーーーーーーーーー

うるさ!電車のクラクションは近くだと音デカすぎ!

じゃなくて、待って、これ、私が電車に、ぶつかる、よね、


「ピンポーン」

改札を出た。Suikaの残高は777円。

立ち止まってしまった。

後ろからスーツのお姉さんに押されて歩き出す。


歩く。


また


なにこれ


戻った。

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