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一章二話 銀の魔導師と竜

意識が戻ると、俺は自分の記憶を思い出していた。言語を喋れるようになる魔法じゃなかったのか?まあおおよそ副作用とかその辺だろう。

思い出した記憶はこの通り。

俺は高校生で受験にむけて勉強に励んでいた。友達もそれなりにいたし趣味のゲームをフレンドと楽しんで、まあ人並みの幸せを享受していた。と思う。

では何故こんなところに?疑問は尽きないがそれに答えられる者はここにはいなかった。

おっと、そういえば銀髪美少女のことを忘れてたな。

足元いる美少女はやたら小さかった。体の大きさが俺と比べてフィギュアレベルだ。顔を近づけると少し驚いたような表情が見える。デカい顔が迫って来たからか?こんな繊細なフィギュアがあったら友達はさぞ驚く事だろう。

「立派な(ドラゴン)だな、それに大きな力を感じる。こんなに強そうでしかも根源が神聖力だなんて、初めて見たよ。」

「え?ドラゴン?そんなやつ何処にいるんだ?」

口を突いて出ていた。今喋れることに気づいた。

「へえ、魔法は効果あったようだね。おっと失礼、私はコーラル。君は誰だい?」

銀髪の美少女ことコーラルは俺にそう尋ねた。

俺の名前か。あれ?思い出せないな。なんでだろう…

パズルのピースが抜け落ちたみたいに名前だけが思い出せない。

「名前があったことは確かなんだけど思い出せない。」

「そうなの?面倒だなあ。君は世話のかかるドラゴンだなぁ」

コーラルは何故か俺を気にかけてくれるな。こんな誰とも知らぬドラゴンを…って、

「今俺のことドラゴンって言った?」

「うん。だって君、ドラゴンじゃん」

「え?」

「え?」 

思わず聞き返したがオウム返しされてしまった。

よく自分を見てみれば全身に鱗、背中には翼、頭には角。

「いや、ドラゴンじゃねーか!?」

「さっきからそう言ってるでしょう?困った子だね」

近くの湖を覗くと間の抜けた表情のドラゴンがいた。

表情はともかく見た目は凶悪な竜だ。おまけにデカい。

おそらくコーラルが人間サイズで俺がバケモンサイズなんだろう。不便だな、人間の町にも行ってみたいのにこんな姿では

迫害一直線だ。

「これって人の姿になれたりしないもんなのか?」

「なれると思うよ。」

「どうすればなれるんだ?」

「タダじゃ教えないよ。」

「何が狙いだ?」

こいつ、俺に何をさせようというのか。

「君が(ドラゴン)なのはわかっているよね?

私はこれまで世界の均衡と秩序を保つためにすっごく働いたんだ。だから君のようなドラゴンに暴れられるとすっごく困るの。」

ほう。別に暴れるつもりはないんだけどなぁ

「ここに拠点を設けるつもりだから、それを手伝ってここで色々と学んでみてよ。」

こっちにはなんの不利益もない。それどころか利益しかない。

「わかった、これからよろしく頼む。」

「じゃあ人化の魔法をかけるよ。」

そう言ってコーラルは俺に手をかざした。

だんだん眠くなって、俺は眠りに落ちた。









二話を読んでいただきありがとうございます。一介です。

これからも不定期ですが投稿させていただくのでお暇なときに読んでいただけると幸いです。

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