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無口なJKのダンジョン配信  作者: ジンジャー・ウイスキー
エピソード1 ダイバー配信
9/48

暴走

鬼の面を着け立ち上がった私は天に向かって吠えた。


「ゴアアアアアアアアァァァァァァァ!!!!!!!!!!」


"ヤバい"

"暴走状態だ"

"もうダメだ"

鑑定ニキ"手遅れか…"


私の体は私の意思に反して勝手に歩き出す。

私の意識はあるのに体は別の何かが操っている様だ。

恐らくはお面に宿った酒呑童子の意志か。

階段を降りて行き、5階層目をそのまま進み続ける。

道中のオーガ達を殴り殺しながら突き進んでいく。

よく見ると腕になにかモヤの様なものを纏っているアレが魔力という物かな。

そして全てのオーガを殴り殺した私の体はそのまま扉まで行き扉を開けて中に入って行く。

中に居たのは、肌すら真っ黒な私だった。


"ドッペルゲンガー!!"

"人型のAランクと言えばコイツだよな"

"自分と同じ容姿でありながら自分より強いという"

"理不尽の極み"

"暴走状態VS自分より強い自分"

"どちらが勝つのか"

"暴走状態はいつまで続くんだ?"

"昔そのスキルを使って暴走した奴は1週間は暴走し続けた、後で検査したら魔力がこっそり減ってたから本人の魔力量次第"

鑑定ニキ"ならヤバい"

"どうヤバいんだ?"

鑑定ニキ"彼女の魂レベルは魔力型だ"

"あ?"

"え?"

"い?"

"う?"

"え?"

"お?"

"もっと長く暴走すると?"

"続かなかったw"

鑑定ニキ"前回暴走した奴は物理型のレベル1だった、それでも1週間だ、魔力型のJKちゃんはどれだけの時間暴走し続けるのかわからない"


私の体とドッペルゲンガーはコメントを見てる間も戦い続けている、私の体は魔力を物質化して腕に鎧のように纏っている、ちょっとカッコイイ。

そして、ドッペルゲンガーも腕に同じものを纏わせているという事は私にもアレが出来るようになるという事かな?


"どちらも強ぇ"

"互いに1歩も引かない殴り合い"


そしてここでドッペルゲンガーに変化が。

なんと狐の尻尾を9本に増やして尻尾で攻撃してきた。

対する私の体は尻尾は1本のままだけどこちらも尻尾で反撃し出す。

更には2人とも黒い炎を手の平や周囲に出し、ぶつけ合う。


"尻尾が武器になって炎を出してる"

"全然レベルが上がらなくて不遇スキルとされた【狐】のスキルは大器晩成タイプだったという事だな"

鑑定ニキ"ドッペルゲンガーのスキルを鑑定したら、【狐】スキルレベル10とMAXになってた"

"そのレベルを上げる方法が分からないんだけどな"


私の体はこのままでは負けると判断したのか尻尾を増やし始めた。


鑑定ニキ"スキルレベルが限定的に上がって行ってる"

"互角のスキルレベルと狂戦士の有無"

"コレは鬼神の勝ちかな?"


そのコメントの後、私の体は尻尾で尻尾を押さえつけ、右手でドッペルゲンガーの腹部を貫いていた。

ドッペルゲンガーは消えていき、魔石とアイテムを落とす。

私の体も尻尾が元の1本に戻る。

私の体は魔石とアイテムをマジックバックに収めてくれた、勝手に体動かしてるくせにマジメだなぁ。


"手に入れたアイテムはスキルスクロールみたいだな"

"レアドロップの筈なのに嬉しくない今の状況は異常"


そして私の体は6階層への階段を降りて行く。

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