意識の奥底。
私の体は第6階層に降りていった。
だが、そこは今までと違っていた。
広くて丸い円形の闘技場の形をしていた。
反対側にはボス部屋の扉がある。
私の体は闘技場の中央を目指して進んで行く。
"ここに来て新たな変化が"
"てっきり今までみたいにドッペルゲンガーを10体倒すものかと"
"というか、暴走状態にしては大人しいね?"
"そうだな、前になった奴は物も人も破壊し尽くす勢いだったのに"
"おそらくは、酒呑童子の欠片に操られてるのでは?"
"だな、元々の所持スキルではなくあのお面のスキルだからな"
"あのお面を剥がせれば正気に戻るかな?"
"多分?"
そのコメントを見て私は何とか体を動かせないか抗ってみる事にした。
だが、動かそうとしても指の1本さえ動かせない。
そこでふと、魔力を動かせないか試してみることにした。
昨日、スキルを得てから体の中を巡っていた物を朧気ながら知覚するようになっていた氣に似た何か。
今は鬼神が腕に魔力を纏わせている事で完全に知覚したコレを動かせないかと模索する。
先ずは瞑想をしてみよう、幸い体が勝手に動いているから今は精神だけのような物なので瞑想する分には楽だ。
私の体が中央につくと、闘技場の四方に入口ができ、その穴から今まで倒したドッペルゲンガー以外の魔物が沢山でてきた。
"モンスターハウスか!!"
"いくら暴走状態でもコレはヤバいよ!?"
私の体は武術の型も何も無い魔力を纏わせた手足で殴る蹴るで倒して行く。
次々現れる魔物に対処しきれていない。
おそらくは酒呑童子の本来の戦い方なのだろう。
ダメージをものともせず、力で屈服させてきた。
そんな戦い方だった。
このままでは私の体が先に潰れてしまう。
私は瞑想を続けて私のさらに深い所まで意識を落としていく。
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私の意識の奥底にて
???「なんじゃもう来たか、もう少し遊べると思ったのじゃが。」
赤い角を生やした黒髪の少女が胡座をかいて座って酒を飲んでいた。
狐詠「なんで私の中でお酒呑んでるの?」
酒呑童子「ワシは酒呑童子じゃぞ?酒を呑んでなんぼじゃ」
狐詠「私の体、返して貰えない?」
酒呑童子「よいぞ。」
狐詠「本当?」
酒呑童子「ただし、お主が魔力を扱えるようになってからじゃ。」
酒呑童子はニヤニヤしながら言った。
狐詠「コレでいい?」
私は右手に魔力を纏わせた。
酒呑童子「!!、驚いたもう出来るようになるとはの。」
「なら後ろの奴に与えてやってくれんか。」
私は後ろに振り向いて気付く、そこには黒くて美しい大きな狐が力なく横たわって居た。
酒呑童子「そやつはお主のスキルの元じゃ、そやつは魔力を与えてやればそやつの核、レベルが上がる、そのためには1度ここに来てそやつに魔力を与えてパスを繋げなければならぬのじゃ。」
私は狐の元へ行き、右手で触れる。
私の魔力がゆっくりと狐の全身を包んでいく。
包み終えた狐は目を開き、起き上がった。
よく見ると尻尾が9本ある。
九尾の黒狐は顔を近付け私の額に触れると魔力を流してきて私とのパスが繋がる。
その後、黒狐はまた眠りについた。
酒呑童子の方を見るとニヤニヤしていた。
酒呑童子「では体を返そう。」
「ついでに【狂戦士】も譲り渡そう。」
絶対に面白そうだから渡しましたね。
そして私の意識はのぼっていく。
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