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プロローグ
999枚あった扉はやっと残り1枚。
この扉を開けばまた魔王として転生するのだろう。だがこれが最後の魔王としての転生だと、私は確信している。
初めは、魔王として本能のままに生き、人間を蹂躙し魔族を従え気ままに生きていた。
勇者との初めての対戦時、あまりの強さに驚愕し、そのまま普通に負けてしまった。負けた後は再度新しい扉を開くと別の世界、別の次元の魔王となり、また別の勇者と再度戦う。
その度に勇者の攻撃が魂に刻まれていく。
勇者がどう選ばれ、どのような理由で戦うのか、周りの人間達がどのような期待を向けているのか、勇者の攻撃を受けるたびに私は勇者の気持ちを理解できるようになった。世界で一番の理解者と言っても過言じゃない。
その人生を繰り返していくうちに来世は勇者になりたいと思うようになった。
今回の勇者こそ、私を殺し勇者に変えてくれると信じている。




