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学園の鈍行令嬢たちは、新幹線を認めない!  作者: 利根きぬ
ぐるうぷ学習! 東京か、北海道か
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37/37

レポート選手交代! マクナの必殺技!?

ちょっと短めです!

「おはようですわー」

「おはようっ!」

 

「……」

 

 ずいぶんと、二人は元気そうだ。

 

 俺はというと、昨日の恥ずかしさで今すぐ帰宅して引きこもりたい。

 

 ユキナ…… 忘れてくれ……。

 

「おはよ、マクナくん。昨日は嬉しかったよ?」

 

 忘れてなかったよ…… まあ、仕方ないか。

 

「ふふ、話はユキナさんから聞きましたわ。マクナくん、頑張って勇気出しましたね」

 

 羽咲様にも筒抜けのようだ。

 

「……」

 

「ふふっ、黙ってても分かるんだから! 地の文はお見通しよっ!」

 

 くそ、地の文が読めるのか……

 

 ん、待てよ? あ、閃いた。

 

 

「   」

 

 

「あー、えっと、それはさすがに分からないよ……」

 

 そうか、ふふ。

 

「ぐぬう、対策されたか……」

「本当ですわ。空欄読みも身につけないとですわ」

 

 ひとまず、俺の空欄セリフは、意外に役立ちそうだ。

 

 なんてったって、なんでも筒抜けじゃ、恥ずかしくて生きてけない。

 

「あら? いつも何か企んでいらして?」

 

「いや、そうじゃないから……」

 

 最低限の地の文は、主人公として果たさねばな……。

 

 

 国際ホテルを出て、上諏訪駅まで来た。

 

「あずさ号がいますわー」

「いますねえ」

 

「ああ、ちょっとあずさ号の車内に忘れ物とりに行っていい?」

 

「冗談でも言ってはいけないことですわー」

 

「ダメだよっ!」

 

 もはや、このセリフを聞きたいが為に、聞いたようなもんだ。なんか、安心する。

 

 もちろん、お尻が痛いので、乗るって言うのも大歓迎だが。

 

「マクナくん? でも、鈍行旅には、もっと大事な理由があるよ?」

 

「理由……?」

 

「そう、大学レポートのこと、覚えてるよね?」

 

「あ、ああ…… そういえば、鈍行旅のレポートだったな」

 

「あら? まさかマクナくん、ユキナさんのことで頭がいっぱいで、忘れていらして?」

 

 羽咲様がニヤリと笑って俺を見る。

 

「いや、ただ…… そうではなくですね」

 

「はいはい、いいですわ。マクナくんは、もう少し力を抜いた方がいいですわー」

 

「……」

 

「今週のレポートは、わたくしが首席にかけて、全力で書いておりますわ。だから、存分にユキナさんと幸せになってくださいね」


「……ありがとうございます」

 

 そうだな…… ちょっと、ユキナのこと考えすぎだったな……。

 

 よし、このままでは主人公として情けない。

 

「俺今日から、先輩の荷物持ちます」

 

「だめですわっ! マクナくんは、情け無いのが普通ですわ!」

「だーめ、主人公なら大人しく、私に甘えなさい!」

 

 むすっとする羽咲先輩。

 むすっとするユキナ。


 ボロボロに言われた俺……

 

 

「   」

 

「逃げた」

「逃げましたわ」

 

 空欄…… 便利だなあ……。

 

「レポートに書きますわよ?」

 

「それは勘弁してください」

ありがとうございました!

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