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世界の裏

魔法とは古くから言い伝えられているものだけである。そして魔法は存在しないそれは誰にだって分かる。だけど、魔法に憧れない人はいない。なぜなら奇跡の一種だから。

 ー少なくとも、俺はそう思っっていた。

「魔法って存在すると思う」

 学校の帰り道で友達に聞く。今日は特になにも起こることがない一日だった。

「俺はあったぜ」

 ニヤニヤしながらそう言う高島。

コイツとは結構長い付き合いなんだよね。中学一年の時におやつをくれる優しい人。と思っていたら共犯作りをしていただけ。コイツとはもう5年の付き合いだ。腐れ縁って言うやつ、だから今言ったことにびっくりした。

 「なんのことなんだ」

 「俺は川下さんと付き合おうことになったんだ」

 「....は?」

思わず軽く殴るフリをした。

そう言えば告白する練習を一緒にしていたな。

俺はこれから高島が彼女と一緒にいるからきっと話す機会がが少なくなるんだろう。

そう思っていたら駅に着いていた。

「じゃあな、裏切りもの」

と少し意地悪な言い方で言った。このことで彼を嫌いになることない、それよりも彼が好きだった子に告白できる勇気を羨望してた。

「おう、また明日な」

別れてバス停に向かった。

.....その時だった

一瞬だけ、視界が揺れた。

「う...」

立ち止まる。

だけどすぐに意識が戻る。今日は体調悪いはずじゃないんだけどなー。後ろを振り返って高島の方を見ると駅の改札口を通るのが見えた。

きっと水が必要なんだろう。こんなに汗をかいてしまってるから。

誰も並んでいないから近くにある自動販売機に向かった。

「....え!」

3台もあるはずなのに全て売り切れていた。

「こんなの初めて見たよ、もしかして今日はついてない日なのかもしれない」

また目の視点がズレる。

今度はさっきよりも明確に。

まだバスが来るまで時間がある。

ー確かあそこにあるはずだ。人目がつかないロッカー室まで歩いた。

「もうどれでもいい」お金を入れボタンを押す。その瞬間に地面が光出した。眩し、なにが起きてんだ。その瞬間倒れた。

ー気がつくと自動販売機の前で倒れていた。

さっきまで、確かにー

光って、倒れた。

「なにが...起きたんだ」

「ちょっと君どいて」

背後から声がした。後ろを見上げるとフードを被ってる同年代の女の子が立っていた。

「ああ、今退くよ」慌ててペットボトルを自動販売機から取りバス停に向かった。

ー今から病院行った方がいいのかな。それとあの人倒れてる人見たら普通心配すると思うだけどなー。それよりももっと気になるのは…。

バス停に向かいながら携帯を取り出した。

「一体なんだったんだあの光、...え!」

時間を見るとさっきから20分も過ぎていた。

「そんなはずはない、数分しかたってないはずだ、バスがもう行っちゃったじゃないか」

次のバスはあと10分後に来る。

「今日はやっぱりついてないな」さっき買った水を飲む。

ー冷たい

少しだけ現実に戻った気分だ。

「きっとめまいのせいであの光が見えたんだ。そう言えばさっきの子こんなに暑いのにフード被っていたなあれだと俺と同じことが起きてしまうかもしれない」

少しだけ何も言わなかったことに心配と後悔があった。

そした目の角から誰かがここに向かってるのが見えた。

サラリーマンだった。

スーツ姿のその男は、バス停に歩いてきた。

そして、

ちょうどそのタイミングで、バスが到着する。

「変だなー」

バスの時刻表がどこにも見当たらない。

ーまだ6分はあるはずなんだけどなー。

携帯を見ながら確認する。まるでこのタイミングを狙っていたかのようだ。

ーもしかしてさっきの不運が去ったに違いない。

ドアが開き、運転手の隣の機械に金を入れて席に向かおうとすると。

「少ない」

と小さく呟く。

いつもの時間なら満員にはならないけど、席がほとんど埋まるぐらいの人がいるはずなんだけど。

なのに目の前の二人だけ。

通路をなるべく早く通り後ろの窓席に座った。

サラリーマンは二つ前のドアの隣の席に座りケータイを取り出して画面を眺めた。

.......まるで俺の逃げ場を封じ込めるように。

だけど、帰りのバスでなにも起こらなかった。

誰も動かず、誰も喋らないままバスが進む。

ーだけど“なにも起きない”ことの方が怖かった。まるで何かを待っているかのように。

「まるで昔の俺みたいな考えかただな」

気づいていたらこんなことを呟いていた。

いかんいかん、

あの頃みたいな考え方になっている。

.....まま念のため一つ前で降りるか。

バスが止まり逃げるように降りた。

「はあ〜」

一息ついてバスが静かに去っていくのを見る。

よし、誰もついてきてない。だけど安心できなかった。そのまま機械てきに家へ小走り混じりに帰った。

.......俺の勘違いだけだった。

家に着いた。

そして、ドアを開けて中に入るとー

「...え。」

言葉を失った。

なにもない靴入れ箱、テーブル、冷蔵庫、壁に掛かってあるはずの時計。

「きっと違う人の家に入ったはずだ」急いで外に出た。

表札、玄関、外壁、周りの家、どう見ても自分の家だ。

「もしかして、俺が知らないうちに引っ越したのかもしれない」と苦しい言い訳を考えながら慌てて携帯をとり出す。親は家にいるはずの時間帯なのに。

母と父に電話する。

ー繋がらない

警察にも電話する。

ー繋がらない

「どうなってんだ....」

そしてあることに気づき背中に鳥肌が立つ。

「ここを通ってくる時に誰もいなかった」

車のエンジン、他の家からの生活音、鳥の鳴き声すら歩いているとき聞こえなかった。

「......つ」

恐怖にあまり家に逃げ込んだ。世界に何が起きたかのかがわからないけどなぜか自分の部屋にまるで見えない手に引っ張られているようん感じた。

急いで階段を登り自分の部屋に向かった。

ドアノブに手をつけた時に部屋から人の声がしてきた。

「待ってたよ、北松 陽夜」

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最初の目に入ったのは、

 ――俺の家具だった

 ベッドに勉強机さらに本棚。間違えないここは俺の部屋だ。

 なのに

「思ったよりも普通じゃない」

 と俺のベッドの上に寝転んでる魔法使いの帽子を被った女の子が言っと。

「だったらもしかして“あの魔法”が使えるかもしれない」その隣では、金色の手袋をつけた男性が腕を組んでいる。

――なにが起きてるのかが全然分からない。

俺の家具があること、知らない五人組がいること、魔法の話をしてること。今なら逃げれるかもしれない。止められる前に閉まってる後ろのドアへ飛びついた。

 ガン!!

 ――びくともしない、ノブは回るのにドアが何かに当たって引けない。

「おっと」

 声がした。五人の中の一人だった。俺と同じぐらいの年齢に見える男が申し訳そうにしながら、床から立ち上がった。

「驚かせて悪い」

 落ち着いた声だった。

「君は、まだ何も知らないだよね」

「……」

 自分でも分かるぐらい呼吸が浅くなる。

「俺、ついに頭がおかしくなったのか……?」

思わず本音が声に出た。

すると、

 魔法帽子の女の子が吹き出す。

「あははと、それはちょっと面白い」

「笑い事じゃないよ」

 と床で正座してる女性が言った。

「まあまあ」

 と同世代の男が争う前に止めた。

 魔法帽子の女の子が正座してる女性を睨んだ。

 そう言って、彼はゆっくりこっちを見た。

「まず君の質問に答えようか」

 頭の中に、聞きたいことが次々と浮かぶ。お前らは誰だ。魔法ってなんだ。なんで俺がこんな場所に来たのか。

でも――

一番最初に聞きたいことは決まっていた。

「……ここはどこだ」

 男は少しだけ笑った。

「最初の質問としたはいい質問だ」

 そして両手を広げる。

「ようこそ」

 空気が一瞬だけ揺れる。

「――世界の裏側へ」

 次の瞬間窓の外に何かが見える。

 ――二人の人が飛んでる?

 その二人が光出す。その光がこっちの向かってると気づく。

「アンアースへ、ようこそ」

 ――ドーン!!

 と言いい終わったと同時にあの光が近づき家が揺れた。

 

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