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座敷牢の花嫁  作者: 豆狸
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1/28

0・ルート分岐

 気がつくと、あなたは座敷牢の中にいた。

 どうしてなのか、どんなに考えても思い出せない。

 座敷牢にいる理由どころか、あなたは自分の名前すらわからなかった。


 人の気配を感じて顔を上げると、端正な顔立ちの青年が鉄格子の向こうに立っている。


「あなたは僕の花嫁です」


 そう言う青年は――


洋装である。→25(吸血鬼ルート)へ

和装である。→このまま続きへ


 あなたは彼を見つめた。

 彼は――


整い過ぎて人形のような顔からは感情が読み取れない。→7(蜘蛛ルート)へ

なんだか悲しげな顔をしている気がする。→このまま続きへ


 見つめ合っていると胸がざわめいた。

 あなたは彼から目を逸らした。

 自分を見つめ続けている彼の視線から逃れたくて、あなたは座敷牢の内部を見回した。


 壁の一面が鉄格子で外から丸見えなのを覗けば、普通の畳敷きの部屋のように見える。

 いや、部屋の隅の衝立(ついたて)の向こうにあるのはお手洗いのようだ。

 全然普通ではない。


 おかしな部屋である座敷牢は、大きな部屋の一部分だった。

 あなたの花婿だという青年の後ろには壁があり、扉が見える。

 扉にはおそらく鍵がかかっているのだろう。


 あなたは――


絶対に逃げだしてやる、と思った。→13(烏ルート)へ

しばらく様子を見よう、と思った。→このまま続きへ


 自分の置かれている状況を知る手がかりがないかと、あなたはなおも辺りを見回す。

 小さな箪笥(タンス)がある。

 中には着替えが入っているのだろうか。


 ちゃぶ台もある。座布団もある。座椅子もある。

 畳んだ布団もある。

 箪笥(タンス)の横には本も並べられていて――


「あれ?」

「どうしました?」


 箪笥(タンス)と壁の間には隙間があった。

 その隙間に黒い影のようなものが見えたのだ。

 生き物だろうか。それとも目の錯覚なのか。


 あなたは――


黒い影のことを青年に告げる。→19(狐ルート)へ

黒い影のことを青年に告げない。→1(蛇ルート)へ

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