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Re:BRAVE・ZERO  作者: 竜崎
少年期・英雄アカデミー編
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07「国王の孫」

「お前、本当にそんな顔で撮るのか?」

「いいから早く頼むぜ、おっちゃん!」

「…ったく、後悔するなよ?――はい、チーズ」


 パシャ。


 英雄アカデミーの屋上で、無事?にバッチをもらって――卒業する事が出来た、少年、剣崎勇樹は、英雄の証となる、英雄登録書の写真を撮影していた。

 撮影には、撮影用の水晶玉があり、その水晶玉に魔力を込める事によって撮影する事が可能である。

 撮影した物は、後から無地の紙や布に転写して、残すのだ。


 ~英雄アカデミーの教室内~


「デヘヘ…」


 少年、勇樹が、椅子に座って、後ろ頭をかきながら照れる。


~英雄登録書~

名前=剣崎勇樹

プロフィール

趣味=いたずら

好きな物=美味しい食べ物なら何でも好き

生年月日=11月25日、射手座

年齢=12才

登録番号=100112


「うーん…」


 ヘンリー国王が、少年、勇樹の英雄登録書を見ている。

 しかし、他は普通?――だが、証明書の転写した絵に、勇樹の白塗りの変顔が描かれていた。


「なかなかいい顔が決まらなくてよ?――その顔になるまで4時間もかかっちまった!――いや、でもさ?でもさ?――男前なアートっぽく出来ただろ?――カッコいいだろ?」

「撮り直し」

「そんな!?」

「………撮り直し」

「そんな事、言うなよ?」

「……………」

「……………」


 しばらく無言のまま、勇樹とヘンリー国王のにらめっこが続く。


「ぐぬぬ…食らえ、セクシーキッス!」


 ヘンリー国王の前に、幻影魔法で妖艶な女性が現れて「国王様~」と言って投げキッスを放つ。


「ん?――どわぁぁぁ!?」


 ヘンリー国王が驚いて、転んでしまった。


「ああ…」


 勇樹が困惑している。

 すると、教室の外から物音が聞こえて、入口付近からこちらを見詰める視線がある。


「セクシーキッスとは、まったくとんでもない魔法を使いおって」


 ヘンリー国王が、座り直して、自分自身の鼻から出た鼻血を布で拭いている。


「テヘヘ」

「ところで勇樹よ?――英雄のバッチはどうした?」

「説明会の時まで付けないんだよ、傷付いたり、汚すと悪いから…」


 勇樹の胸には、英雄のバッチは付いていない。

 英雄のバッチは、英雄として、英雄アカデミーを卒業した子供たちが、全員もらう事が出来る物。

 勇樹は、大切な物だからこそ、特別な日までとって置きたいのだ。


「まあ、それはともかく、この英雄登録書は、英雄都市でも重要な物で、お前にとっても大切な書類なんじゃぞ?――なのに、なんじゃこの顔は?」

「だって、俺、そういうのはよく分かねぇんだもん!」


 ヘンリー国王が、勇樹の英雄登録書の撮影された、白塗り変顔を見て。

 勇樹が、後ろ頭をかきながら、そう話す。


 教室の外の入口付近から、杖を構える人影が。

 扉を勢い良く開いて、入って来た。


「じいさん!――今日こそ勝負だぜ!」


 扉から幼い男の子入って来るなり、いきなり杖を構えて、初級の攻撃魔法の火球のファイヤーボールを、ヘンリー国王に向かって放とうとして、その場で転ぶ。

 床に顔面強打。


「……………」

「いってぇ~!」


 痛そうに顔を抑えて、転げ回る。

 勇樹が、無言で男の子の様子を見る。


「(ふー、次から次へと…)」


 ヘンリー国王が、やれやれという顔をしながら様子を見ている。

 そこへ、大人の男が教室の外から、大慌てで入って来た。


「な!?」

「くそー、そういうトラップか?」

「え?え?え?――大丈夫でございますか、殿下?――ちなみにどこにもトラップはありません」

「(ん?――何だコイツ!?)」


 幼い男の子が顔を抑えながら、罠でもあるのかと言っている。

 それを、冷静に、男の子の心配をしながらも報告して、メガネを直す。

 勇樹が、困惑気味に男の子の様子を見ている。


「ん?」

「(こ、コイツは確か…、フッ、黒竜のガキか?――私の苦手な落ちこぼれだ!)」

「そうか、貴様がなんかしたんだな?」


 入って来た男は、メガネを直しながら、勇樹を見ている。

 幼い男の子が、立ち上がるなり、勇樹にずんずんと迫って、勇樹を指さしながら、文句を言う。


「ッ!?」

「お前が一人で転けたんだろうがー!」


 勇樹が、その幼い男の子の服を掴んで、そのまま喧嘩へと展開する。


「コラー!!――その手を離さないか!――そのお方は、ヘンリー国王陛下のお孫さんだぞ?」

「ん?――」


 メガネをかけた男にそう言われ、改めて、手で掴んでいる幼い男の子を見る。


「(国王の孫って、分かったとたん、これだもんな――へっ、コイツもメガネ野郎やみんなと同じに決まっているんだ!)」

「どうした?――殴れるもんなら殴ってみろ!――どうせ、お前も国王の孫相手じゃあ手出しも…」


 男の子が、勇樹を挑発するように、あおって来た。


「んなこた知るかー!!――このボケナスー!」


 男の子の挑発にも屈せず、勇樹は、勢い良く男の子の頭にゲンコツをおみまいする。

 男の子は、その場に崩れ落ちた。


「ぐわっ!?」

「(コイツ……)」

「な、なにぃ~!?」

「ふー、やれやれ…」


 メガネをかけた男は、驚き戸惑っている。

 ヘンリー国王は、そっぽを向いて、知らぬ存ぜぬを決め込んでいる。

 撮影用の水晶玉

 魔力を込める事によって撮影する事が可能な物。

 魔力や魔法が使えれば、誰でも使用可能。

 水晶玉に撮影した物は、後から転写という魔法を使って、無地の紙や布などに写して保存しておく。

(いわゆる、カメラみたいな物です)


 幻影魔法のセクシーキッス

 剣崎勇樹が独自に開発した魔法で、使用すると、目の前に妖艶な女性が現れて、相手に投げキッスなどの誘惑攻撃を行う。

 相手が男性、または、妖艶な女性に弱い相手なら、効果は抜群だ!

(ドラ○エのぱ○ぱ○的な魔法です)


 白塗りの変顔、ピエロみたいな感じです

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