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階段の司書室  作者: いす
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いずれ

十八話目です

誤字・脱字があったら申し訳ありません

冬の時期のスズメは丸い。 

…別に、猫みたく炬燵で丸くなっているとかそういうことではなく、シルエット的な意味で。

冬になれば誰しも厚着をして寒さから逃げるように、スズメ達もまた、毛皮を一層厚くするのだ。

そんな丸っこいスズメが上っている途中の階段に現れた。

スズメはちゅんちゅんと鳴いて、階段の上を跳び跳ねる。

彼女はそれをまるで、動物園でパンダを見るがごとく、愛らしい目で見つめた。

「可愛らしいですね…冬のスズメは…」

「だよな、あの丸っこい感じ」

「ですよねぇ…」

「………」

二人して立ち止まって、スズメをほんの少し眺め満足すると、スズメには申し訳ないないが空へと羽ばたいてもらった。

すると、空へと飛んだスズメを見て彼女は「あっ」と話を切り出した。

「…そういえば、前にユキはフクロウが好きと言っていましたよね」

「あー、言ってたな」

「前はこのマフラーのお店に行きましたし、今度はフクロウのお店なんてどうです?」

彼女はくいくいと、長いマフラーをいじる。

今回は俺が使っていないので、余ったマフラーは彼女のコートから出ている。

何かほら毎日毎日あれは恥ずかしいじゃん…。

「なぁ、フクロウのお店ってなんだよ。ペットショップ?」

「いえ、猫カフェみたいな、あんな感じのフクロウカフェですよ」

…フクロウカフェ…店内でバッサバッサ飛ぶフクロウを見ながらコーヒーでも飲むのだろうか…。

いや、絶対違うだろうけど、でもまぁ興味はある。

「まぁ、いずれ」

「…ユキのいずれは信用できません」

「そうか?」

「えぇ、去年なんて、『いずれ』の一言のせいで遊園地も水族館も何もかも無かったことにされました」

そういえばそんなのにも誘われていたような気がする。

「じゃあまた、それ含めていず」

「いずれは禁止です!今年こそは絶対、絶対に!これまで行かなかった全ての場所に連れていってもらいますからねっ!ユキ!」

「…はい」

彼女の気迫に押され、了承してしまう。

…今年は色々と大変そうで、考えるだけで嫌になった。


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