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階段の司書室  作者: いす
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雪だるま

十六話目です

誤字・脱字があったら申し訳ありません

雪がはらはらと降る今日。

積もった雪を靴で踏みしめながら上っていると、とある物を目にする。

「ユキ、これ!」

「あぁ、雪だるまだな」

彼女が指さす先には四つ、歪な所もある雪だるまが置かれていた。

大きいのが二つに、小さいのも二つ。 

雪の家族だろうか。

気になったのか、彼女は雪だるまファミリーに駆け寄る。

「誰が作ったんですかね?」

「さぁ」

歩いて近寄ってみると、小さな顔が全員についているのが見えた。

「可愛らしいですね、この家族」

「だな、でも…」

「どうしたんですか?ユキ」

「明日、大雨なんだよ」

伝えると、彼女は可哀想に雪だるまを見つめた。

「そうですか…ちょっと哀しいです」

「ま、仕方ない」

「雨避けも…ここら辺はないですね」

諦めて、二人でまた階段を上り始める。

彼女は見えなくなる最後まで、その雪だるま達を気にしていた。

…そして雪だるまが完璧に見えなくなると、また何かが上に見えた。

「またなんかあるぞ」

「…?」

今度は二人一緒に確認をしに行く。

近寄って見てみればそれは…完璧な形とは言えないがそれでも先程よりも綺麗な…雪だるま。

「また雪だるまなのか」

「しかも多いですよこれ」

前のよりも明らかに数が多い。

1…2…3………

「二十個か」

「ここまで増えると家族を越えて部隊ですね…」

「これを作ったやつは雪だるまで世界でも取ろうとしてるか」

「徐々に上手くなっていますしね…」

踏まないように雪だるまチームを通り越し、階段を上る。

ついさっきまで雨がどうのこうのと気にしていた彼女はもういなくなった。


そしてまた、雪だるま部隊が見えなくなると…

「雪だるま」

「もういいです…気にしないで進みましょう」

「そうか」

「何なんですかね…これは」

完璧な造形で数えるのも億劫になる雪だるま達を無視して進む。

彼女の雪だるまを見る目は、微笑ましい目から忌むものを見る目に変わってしまった。この光景を作った奴は一体何を考えて作ったのだろうか。

それは最後まで分かることは無かった。



…翌日。

まるでその雪だるまーズを守るように雨は降らず、大雪だった。

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