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セブンスブレイブ・オンライン ~小鬼勇者が特殊装備で強者を食らいます~  作者: 月束曇天
第四章 人気落ちると唐突にやり出すトーナメント編
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第七十五話:チェックメイトだぜ

「フ……二度あることは三度ある、だったな。余裕だったとも、フフフ」


「け、結構ピンチだったくせによく言うじゃないッスか……」


「ふん、あの程度オロチを誘う演技にすぎん。私がアレに負けるはずなどなかろう」


「その割には迫真の演技でしたね。負け一色ムードだったじゃないですか」


「フ、演劇部にもスカウトされる程だからな、フフ」


 オロチとの戦いを終え、無事に勝利してきた先輩は客席に戻って来た。

 ……余裕そうに振舞ってはいるけれど、結構ギリギリだっただろ、アレ。

 MCとアイドルの方には『凄い接戦だったね』とか言われてるし、今も足がプルプル震えている。


「まぁまぁ、N・ウィークさんが勝てて良かったじゃないですか。

僕はもう興奮しちゃいましたよ、すっごいカッコ良かったですし!」


「私も、N・ウィークさんに色々教わって良かったと思うもん」


 ユージンとハルが先輩にブーブーと文句を言う中、アインとランコは素直だ。

 あぁ、なんだろう……小中学生だからこそこういう純粋な褒め方が出来るのか。

 いや……でもランコはぶっちゃけ純粋って言えるほど心清らかじゃねえし。

 アインだけだな、本当に純粋な少年は。


「はぁ……まぁ、もうどうでも良いだろう。私を褒めるよりも、ブレイブ……貴様の戦が重要だ」


「大将戦、それも負ければ二勝二敗一分だから、再戦になる……でもその分、勝っても引き分けても俺たちの総合的な勝ちは変わらないわけだ」


「弱気になるな、全力で勝利をつかみ取りに行け」


「……先輩よりも強い奴相手にして、勝つビジョン見えませんけどね」


 カオスは前回でも第一回でもイベントでのランキングは二位。

 つまり、アーサーに次ぐプレイヤー……って事になるわけだ。

 それにアーサーや先輩みたいな近接武器ならいざ知らず、カオスは魔法使いだ。

 杖を二本持っていて、超広範囲の魔法を繰り出すんだとか。


「私と奴が戦えば確かに私が負けるが……ブレイブが勝てないとは決まってはいない。

それに……私は正直、カオスに関しては少々恐れている部分がある。

故に前に踏み込めずにいて、いつも後れを取っている……ただそれだけに過ぎん」


「恐れている所?」


「……奴は戦う時、とても虚ろな目をしているのだ。

まるで、このゲームを楽しむことなどないように、ただ機械的な目。

殺戮マシーンの如く魔法を放つカオスに勝てるのは、それ以上の精神を持つ者だけだろう」


「……マジかよ」


 先輩の話を聞いているだけで身の毛がよだつ。

 先輩が恐れるほどに、空っぽで恐ろしい目……どんな状態なんだ。

 ゲームを楽しむことのない殺戮マシン……そんな野郎と戦うのか、俺は。


「……兄さん、恐れてちゃ何も始まらないよ」


「そうですよ、先輩。N先輩がブルブル震えて情けない状態だったとしても、先輩がそうなるとは限りません」


「成せばなる、ッスよ!」


「何事も一歩踏み込んでからです! お義兄さん!」


 カオスに対しての恐怖を抱いていた俺に、皆は背中を叩いて激励を送ってくれた。

 ……その優しさが俺の背中に染みて、俺はそれだけで頑張れる気がしてきた。

 誰かが背中を押してくれる、誰かが応援してくれる、誰かが勝利を祈ってくれる。

 リアルでの剣道の試合の前の時も、よく主将や先輩たちが応援してくれた。

 そうだ……例えVRでも現実でも……そこにある人の言葉や思いは変わらないんだ。


「よし……よぉぉぉし……っ! 漢ブレイブ・ワン! まかり通るぜ!」


 俺は最早戦う前に言わなきゃいけないのか、と自分でも思えるほどの言葉を叫ぶ。

 だが、これで皆は顔を輝かせてくれた。

 人前で言うにはちょっぴり……いや、かーなーり恥ずかしいが、それでも悪い気はしない。

 俺は皆に背を向けて歩き出し、客席から控室へ、控室から闘技場へと入場していく。


『さぁ、いよいよAブロックもこれで最後! 大将戦!【集う勇者】の【ブレイブ・ワン】VS【真の魔王】の【カオス】ーっ!』


『すっごい熱いバトルが見れそうですね!』


 闘技場から入場してきた、俺の目の前に立つ男。

 映像で見ると水色に見えたが……改めてよく見てみると、銀髪だ。

 男だか女だかわからねえ顔つきに長髪、その上体つきもわからん服。

 青いロングコートで首から膝の上まですっぽりだし、膝から下に見えるのも黒いズボン。

 両手には王笏……とでも言うのか、如何にもゲームで強そうな杖を二本だ。


「初めまして、集う勇者のマスター」


「おう、初めましてだな」


「悪いけど速攻で終わらせてもらうぜ」


「上等だ。小鬼の意地の悪さ、ここで見せてやるよ」


 俺は小鬼帝の剣を腰から抜いて構え、いつでも踏み込めるようにしておく。

 カオスは右手側に持つ杖だけを俺に向け、左手側は自身の体重を支えるだけの物にしていた。


『それでは試合……開始ィーッ!』


 試合開始の合図が響いた途端、俺たちはすぐに行動を起こした。

 俺はカオスとの距離を詰めるために踏み込み、スキルの詠唱を済ませる。


「【ゴブリンズ・ペネトレート】!」


「止まれ」


 俺は小鬼帝の剣に備わった新たなスキル、ゴブリンズ・ペネトレートを放つ。

 サード・スラッシュと同じ……要は、武器依存の属性を持つスキル。

 単純な威力だけならば、重量級武器の大技とも競り合って勝てるほどだ。


「なっ……マジかよ!」


「……見たことないスキルだ」


 だが、俺の剣はカオスに届く前に止まっていた。

 カオスは全く詠唱する素振りも見せずに氷塊を生み出して、俺の剣を受け止めていたのだ。

 氷塊は俺の剣が刺さった所からピシピシ、と音を立ててひび割れ、ガシャン、と崩れ去る。


「まさかそれ……無詠唱魔法か!」


「正解だ。まぁ、わかってたところでなんだって話だけどな」


 カオスが一瞬で氷を生み出した芸が何なのか。

 詠唱をスキップしたとしか思えないほどの早さなら、これしかないと思った。

 そして、カオスは合ってたご褒美と言わんばかりにまた右手に持つ杖を軽く振り、凄まじいサイズの氷を出した!


「……ヤッ、ベェッ! バーニング・ソード!」


「今の凌ぐのか」


「ったりめーだ! 舐めてんのかコラ!」


 強がって見るけど……こっちも防ぎきれずにダメージは受けている。

 よく凍り付かされなかったな、と自分でも思ってしまう程だ。

 っつーか……あんな大規模な氷を無詠唱で自在に撃つなんて反則級だろ。


「じゃあ、これで終わらせてやろうか」


「うっ……ぉぉぉぉぉおおおっ! フェニックス・ドライブ!」


 カオスはまた右手を振ると、津波を発生させたような氷を上から俺に向けて放ってきた。

 俺は雄たけびを上げ、自分を奮い立たせると共にフェニックス・ブレードを抜いてスキルを放つ。

 炎の不死鳥が巨大な氷を半ばから砕き、何とかカオスの攻撃を防ぐことに成功した。


「はぁ……はぁ……ビビったじゃねえか、この野郎……!」


「……さっきからさ、変な声上げたりしてんのってなんで? どいつもこいつも、戦いの最中だってのにさ」


「いや、そりゃリアクションくらいとっ……ってあぶね!」


 コイツ、喋りながらでも氷を俺に向けて飛ばしやがった!

 何とか回避できたからいいが……会話しながら攻撃とかどんな並列思考だよ! 普通やろうとしたら無茶苦茶疲れるわ。


「まぁ、いいか……無駄なことをする奴から、死んでいくんだし」


「クソッ……だったら、無駄なことしてても勝てる余裕があることを見せてやる!」


 俺はフェニックス・ブレードの炎の刀身を生やし、グッと握って構える。

 カオスはほぼ予備動作なし、杖を振るだけで氷を出してくる……となれば、氷を出した瞬間を狙う。

 フェニックス・ドライブの詠唱を済ませて――

 カオスが杖を少しだけ動かして、カオスの足元から氷が生え始めた瞬間を捉える!


「そこだぁっ! フェニックス・ドライブ!」


「かかった」


「がっ! あっ……マジ、かよ……!」


 だが、カオスは瞬時に杖の向きを変えて自分の真下に氷を作って柱のようにし、その真上に立つ。

 その柱を俺のスキルで砕かせることで、何事もなかったかのように俺の攻撃を避けた。

 しかも、さっき足元に出した氷は囮で、奴の本命は俺の後ろから生やした氷の刃だった。

 背中からモロに刺さって……ダメージがデカい!


「終わりだ」


「まだ、まだ終わってたまるかよ!」


 カオスは俺の足元から氷を生やしたが、俺はフェニックス・ブレードを氷に押し付ける。

 返す刀でフェニックス・ドライブを放つと同時に一歩踏み込む。


「サード・スラッシュ!」


「フッ」


「ぐっ! くそっ……!」


 フェニックス・ドライブが着弾する直前にサード・スラッシュを放つ。

 いくらなんでこれなら防げない、そう思っていてもカオスは防いだ。

 巨大な氷壁を作り上げてフェニックスを止め、俺の足元に氷を生成して、俺のバランスを崩させた。

 クソッ、ここまで自在に氷を操って防いでくるとか、予想出来るかよ……!


「もう終わりか?」


「終わらねーよ!」


 カオスはMPポーションを腰から取り出して飲み始めた。

 ……追撃したいところだが、俺もSPがもう切れそうなのでSPポーションを飲む。

 チッ、奴の攻撃を避けながら攻撃を当てるどころか、防御に徹しても止められん。

 どうしようもねえ状況だな……コレ!


「フェニックス・ドライブ!」


「ワンパターンだな、お前」


 俺は取り敢えずでフェニックス・ドライブを放つが、カオスの氷壁を打ち破れない。

 ……正確には相殺なんだが、カオス自身が相殺でいいと思って調節してるんだろう。

 となると……攻撃方法を変えても、奴はそれに合わせるだけだ。

 だからSPを温存していても、奴のMPを切れさせることは出来ないだろう。

 逃げ回ってもあの氷を素で避けられる気がしないから、盾を展開することになるだろうし……! あぁ、もう、八方塞がりだ!


「ワンパターンで悪かったな! ブレード・ショット!」


「悪いな、戦術的にも。いちいちスキル名叫ぶとか、ギャーギャー騒いだりとか……奥の手は温存するべきだろ。あと動きに無駄が多すぎだ」


「そうかい! フェニックス――」


 カオスは俺の放ったブレード・ショットを相殺しながら、勝手にアドバイスを始めた。

 だがそんなことは無視して、俺はスキルの詠唱をして奴に少しずつ近づく。

 フェニックス、そういうだけで奴はもう氷壁を作っている。


「ドーラーイーぶらない!」


「は?」


 俺はスキルを発動させる状態を保持しながら、カオスの氷壁をステップで避ける。

 そして、ほぼゼロ距離の状態なら、カオスもフェニックスを止めるほどの氷は出せねえはずだ!


「くらえ! 正真正銘の、フェニックス・ドライブッ!」


「チッ」


 カオスは間に合わせの薄い氷壁を作ったが、フェニックスはそれをものともせず突っ込む。

 防御姿勢を取ったみたいだが、ハルですら防御してノックバックする程のスキル。

 魔法使いスタイルのカオスには受け止めきれず、見事なまでに吹っ飛んだ。


「よーし! お代わりもくれてやるよ! 小鬼召喚!」


 俺は残っているSPを使い切るつもりで、ホブゴブリンとメイジゴブリンを三体ずつ召喚。

 必要な分だけのSPは残しておいたから……心置きなくスキルを詠唱できる。


「数を増やしたくらいで、俺を止められるとでも思ったかよ」


「どうかな、お前の対策のためにメイジを呼んだんだぜ」


 カオスは広範囲を凍結させる気か、地面から壁にかけて広く氷を生み出して来た。

 だが、メイジゴブリンは名前の通りメイジ……言わば魔法使いなわけだ。

 カオスの魔法をレジストする炎の魔法を放ったりすることも出来る。


『ギャーッギャッギャッギャ!』


「さぁて……スタミナ勝負と行こうか! フェニックス・ドライブ!」


「面倒だな……!」


 カオスはメイジゴブリンと俺の放つ炎攻撃を威力に合った氷壁で相殺。

 だが、それだけで手一杯なようで、ホブゴブリンたちを足止めするための氷を作れていない。

 メイジゴブリンたちの詠唱中に瞬間的な凍結こそしているが――


『ギャオオ!』


「時間が足りないか……」


 ホブゴブリンたちは少し止められた程度では氷をすぐに破壊できてしまう。

 故に、どちらに集中してもどちらかが近づいてきてしまうワケだ。

 しかも、俺のフェニックス・ドライブの命中だけは絶対に避けたいだろう。


「さぁてカオス、三つのことをやろうとしても出来るのは二つだけ。

そういう時、どうすればいいか……その廃人脳みそで色々考えてみろよ!」


 俺はSPポーションを飲み干してSPを全快させ、スキルの詠唱をする。

 フェニックス・ドライブのクールタイム中にだって出来ることはある。


「追加の小鬼召喚!」


「またかよ……!」


 フェニックス・ドライブを一発撃つ分だけのSPを残し、今度はゴブリンキングを召喚。

 ホブと一緒にゆっくりとだが、着実にカオスに向けて歩みを進める。

 ……尤も、ゆっくりなおかげでカオスはどちらに対応するか迷わざるを得ないんだけどな。

 メイジだけに集中すればその間にホブたちは近づくことができる……一方でホブを止めるのに集中すれば、メイジたちの攻撃を受けることになる。

 どちらのゴブリンも止めようとすれば、フェニックス・ドライブを止めるのに間に合わない。

要はこの戦い――


「チェックメイトだぜ、カオス!」


「……」


 カオスは俺の言葉が耳に入っていないのか、無言でMPポーションを飲む。

 俺もSPポーションを飲んで、スキルの詠唱を続けるが……カオスの奴、何か策を練ってたり……ハッ。


「……あの野郎」


 俺はフェニックス・ドライブの詠唱をしながらカオスのことを観察していた。

 よく見ると、アイツは無詠唱でも氷を作る時には杖を使っていた。

 でも、それは右手に持っている杖だけで……左手の杖は本当に持っているだけだ。

 思い返せば、さっきからずっとアイツは右手の杖しか使っていなかった!

 ……だが、それだけだとさっき後ろから俺に攻撃を当てたことの説明がつかない。

 ってことは。


「フェニックス……!」


「ッ……間に合わ――」


「スラストォォォッ!」


「は?」


 俺は一気に踏み込み、フェニックス・スラストをカオスに向けて放つ。

 カオスは咄嗟だったか、両手で杖を振るって氷壁を作り出した。

 フェニックス・スラストはそれで止まるが、氷壁は砕け散った。


「テメェェェッ!」


「な――ぐぶっ」


 俺は止まらずに踏み込み、カオスの腹に跳び蹴りを食らわせる。

 そのままアッパー、頭突き、肘打ち、最後にシンプルな右ストレート!

 この素手のコンボでカオスは大きく吹っ飛び、俺と距離が空いた。


「ぐ……なんでいきなり徒手空拳になった……でも、これで距離が開けた……!」


「魔法は使わせねえぞ! かかれ! ホブゴブリン!」


「包囲か……!でも――」


「フェニックス・ドライブ!」


 カオスは自分を包囲したホブゴブリンたちを広範囲氷結で止めようとするが、それを止めてすぐに氷壁を生成。

 フェニックス・ドライブをそれで相殺させて、カオスにホブゴブリンを止めさせない。


「終わりだ!」


「ッ――フッ!」


『ギャアアア!?』


 だが、カオスは左手に持つ杖を薙ぎ払うように振るってホブゴブリンたちを凍結させた。

 それだけでなく、左手を使ってフリーになった右手で熱閃を放ち、凍結したものを瞬時に焼き払った。

 ゴブリンキングとメイジゴブリンは何とか耐えた――

 と思ったら、両手の杖から放たれた炎で顔面を焼かれ、あっという間にHPバーを全損させられていた。


「……やっと、まともに両手使いやがったな」


「あぁ、またやった……」


 カオスは俺の召喚したゴブリン全てを焼き払ったところで、項垂れ始めた。

 SPポーションを飲みながら俺はその様を眺める。


「……また、本気でやった……!」


「だからなんだよ」


「俺が本気でやると……皆ついてこなくなるんだ……! 誰も、ゲームを楽しまなくなるんだ……!」


 カオスの嘆きに、俺はただ沈黙することしか出来なかった。

 ……スキルを詠唱しながら、なんだけども。

プレイヤーネーム:ブレイブ・ワン

レベル:60

種族:人間ヒューマン


ステータス

STR:80(+110) AGI:100(+95) DEX:0(+20) VIT:40(+135) INT:0 MND:35(+100)


使用武器:小鬼帝の剣・改、小鬼帝の小盾・改

使用防具:龍のハチガネ・改、小鬼帝の鎖帷子・改、小鬼帝の鎧・改、小鬼帝のグリーヴ・改、ゴブリンガントレット、魔力ズボン・改(黒)、回避の指輪+2

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