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合宿に行こう

今、私は合宿所に向かう電車の中です。

ちなみに私は窓側、隣は相良くん。

でも、げっそりしてます。

家を出てくるとき弟の瑠伽くんに「るきあもいくー、いきたーい」と散々せがまれ

結局、気を使ったお母さまが瑠伽くんを呼んだ隙に出てきたらしいのです。

『るきや』なのに『るきあ』と言っている辺りが可愛らしいです。


途中から席を対面にして藤木先輩と伊江先輩と4人でトランプをする

ババ抜きや大富豪をした。

何回やっても伊江先輩が大貧民なのには笑ってしまった。

笑って会話をしているうちに下車する駅についてしまった。



ミーン、ミン、ミーン

ジジジジジッ

騒がしく蝉が鳴いている

降りた駅は少しだけ寂れていて趣があった。

監督含む総勢29名が私服で細いアスファルトの道を2列程になって歩く

暑いけれど、風があるためそこまで暑さを感じない。


駅から少し歩くと海が見えてきた。


全員が土地勘がないためよくは分からないけど、山と海が近くにあるところらしい


さらにもう暫く歩くと、木造の大きな建物があり、入口に半袖半ズボンで麦わら帽子を被ったおじいさんが座っていた。

私達に気付いたおじいさんは

「満月くんの後輩さん達かい?」

と柔らかい笑顔で聞いてきた。

「はい、すみませんが貴方は管理人の方でしょうか?」

監督が対応した。

おじいさんがが何か言う前に

「おーい、ごとーさーん」

兄さんの声が建物とは逆の方向つまり私達の後ろから聞こえて来た。

振り返るとバイクに乗った兄さんとその後ろに軽自動車を運転する池田先生が見えた。



熱中症が出ないとも限らないため建物の中に入った。

おじいさんこと後藤さんは全員を食堂に通し、冷たい麦茶を振る舞ってくれた。

食堂で一通り後藤さんが使用上の注意を説明をすると、あらかじめ決めていた4人1部屋の鍵を手渡して行った。


兄さん、監督、池田先生、高宮先輩は話があるらしく食堂に残り、他の部員達は部屋に行き掃除を始めた。


私は1人で1部屋なので、特別に屋根裏部屋を貸してくれました。


屋根裏部屋はだいぶ広く、掃除が行き届いている

1週間と言う少し長い合宿の為、荷物がちょっと多い

肩に掛けていた鞄と手に持っていたバックを床に下ろし窓を開けた。


さわっ

と潮を含んだ風が頬を撫でて部屋に広がった。

「ふぅ・・・」

和やかなため息とも深呼吸ともつかない声を洩らすと荷ほどきを始めた


粗方荷物を整理し終えると

「さやちゃーん、食堂に来てくれないかなー?」

下の階から高宮先輩の声がする

「はーい」

返事をして

一応窓を閉め、部屋から出た。



食堂へ行くと兄さんと後藤さんが台所の使い方などを教えてくれた。


これから1週間どんなことが待っているか期待に胸が膨らんだ


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