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多勢無勢!ソウルマン


「見たか。これぞ、ソウルアタック!」

 と、再び“うらめしや”の型をとって残りを見た。

 ソウルアタックとは、空中で火花を撒き散らして打ち合ったときに、随一屈強な空手マンの鳩尾にへと、キリモミ飛行をしながらの頭突きを確実なる精度で叩きつけたのである。まさに、一撃必殺の技。

「ソウルマンとやら、お前まさか、蟷螂拳の使いか」

 このように尋ねてきたのは、シャンプーの香りがしそうなほどの色男な空手マン。

「違う」

 こう、速攻で否定したのちに

「オバ拳だ!!」

 と、自信満々に断言した。

「オバ拳?」

 反応に困る色男な空手マン。

「そう、オバ拳だ」

「幽霊拳でいいんじゃないか」

「ゆ……!? いやいや、オバ拳だ!!」

 少し動揺を見せるものの、ただちに立て直して力強く宣言をしたソウルマン。

「さあ、残りのお前たちも叩きのめしてやるぞ。覚悟してかかってこい!」

「よし! 仲間の弔いだ!!―――やり返してやれ!!」

 おおー!!という一斉の叫び声とともに、色男な空手マンは残りの空手メンズを率いて、オバ拳の構えをとっているソウルマンへと飛びかかっていったのだ。

 迫り来る、白い道着の群。

 まさに、多勢に無勢!

 どうする、ソウルマン!!

 どうするというのか、ソウルマン!!




 『神出鬼没!ソウルマン』


 (ソウルマン!! ソウルマン!!)

 (ソウルマン!! ソウルマン!!)


 神出鬼没 ソウルマン

 無差別級に強い相手に挑むぜ

 容赦はしない 覚悟してかかってこい

 蟷螂拳を基礎とした オバ拳だ

 物陰から様子をうかがって

 (よし!出撃!!)

 多勢に無勢 大歓迎だぜ

 君も貴方も立派な標的

 魂の戦士 神出鬼没 ソウルマン

 (ソウルマーン!!)

 今だ! 炸裂 オバ拳

 (ソウルマーン!!)

 今だ! ソウルアタック

 (ソウルマーン!!)

 今だ! ソウルトンファー

 青白いローブを翻して戦え

 無差別級に挑め 襲え 闘え

 神出鬼没 ソウルマン


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