子供を殺しかけた不倫女の末路
今日は会社の飲み会である。
他の会社の社員にとってはあまり好ましく思ってない飲み会であるが、この会社の社員はそう言った事はなく、社員数も八人しかいないのもその要因だろう。
ただし左右田莉李亜は新婚旅行で有給休暇をとっており、鈴野倫子は子供が熱を出て半ドンしたので今日は六人しかいないのだが。
「そう言えば鈴野ちゃんを追い出して代わりに入った女、確か……児木りふこだっけ? ソイツ尼寺に叩きこまれたみたいだぜ?」
「本当ですか支店長?」
「ホントホント。あの会社と取引している会社からの情報だからか間違いない」
飲み会も終盤に差し掛かり、支店長が突拍子もなく左右田達を前の会社から追い出した人間達の話になった。
「何でも左遷した先で妻子持ちの男性社員を誘惑しようとして失敗。次は男性社員のいない所に送ったら今度は取引先の人間に手を出して。相手側の奥様方が猛抗議して母親にバレた」
「……複数人とですか」
「離婚で色々反省してないのかよ」
「息子を焼き殺そうとした人殺しが」
「先輩落ち着いて。気持ちは分かりますけど」
主任は汚らわしそうに顔を顰める。鮎川の暴言を美崎が窘める。
「流石に母親も矯正が出来ないって分かって『もうあの子はどうしようもない。このまま人様に迷惑掛ける位なら何処かに閉じ込めた方が良い』と言う事で、遠縁に尼寺をやっている人がいたからその人の元へ預ける事にしたって。更生すれば出られるかもしれないが、あの性格じゃあなぁ」
支店長はヤレヤレと肩を下ろして首を左右に振った。あの不倫女は一生尼寺に暮らし続けるしかないだろう。だけど誰も児木りふこに同情しなかった。




