表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
71/130

成功した?

「リゼ様!」


 カーラさんの声にハッとした。


「リゼ様? どうなさったのですか?」

 カーラさんが心配そうに訊いてくる。

 茶器の乗ったワゴンを見て、もうお茶の時間かと思った。


 カーラさんに、何でもありませんと答えて、私は時計を見た。

 あれから一時間以上経っていた。

 キュアーを見ると、ぼんやりと瞬きを繰り返している。


 キュアーと心を重ねることができたのだろうか?

 よく分からないけど、心を読むのは失敗したような気がする。


「リゼ様、どうなさいました?」

 またもや心配そうに訊いてくるカーラさんに何でもないと答えて、私はお茶の席へと移動した。


 キュアーにおやつを与えながら考える。

 心を重ねるのは成功したかもしれない。

 けれど、ぼんやりしていつの間にか時間だけが過ぎていた。

 次はもっと集中して心を読むようにしようと思った。


「グレイス様は、明日お帰りになられるそうですよ」

 カーラさんがそう言ったので、私は本を読んでいるように言われたことを思い出した。

(心を読むより、本の内容を覚えるほうが先かな?)

 そう思い直して、この後は本を読むのに集中しようと思った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ