帰って来た?
次の日。
朝食の席でカーラさんに、グレイス様はまだ出かけていると言われた。
それでまだ本を読み続けることができた。
キュアーは寝てばかりいるので、本に集中できてちょうどいい。
起きていると、細かいことまで記録を付けなくてはいけないのだ。
「キュウ」
キュアーが起きてしまったので餌を与えた。
しかしキュアーは、いつものようにすぐに寝ないで、私の肩に乗って頭を擦り付けてきた。
……構ってほしいらしい。
可愛いなあ〜と思いながら、キュアーが満足するまで頭や身体を撫でてあげる。
しばらくすると、キュアーは私の肩から飛び立ち寝床に戻っていった。
私は再び本を読むのに集中した。
ノックの音がして、私は扉を振り返った。
「はい」
扉が開いて、カーラさんが入ってきた。
「お茶をお持ちしました」
もうそんな時間かと思いながら、立ち上がって伸びをした。
「リゼ様。グレイス様がお帰りになられましたよ」
お茶を飲んでいる時にカーラさんがそう言ったので、まだあんまり覚えてない! と私は少し焦ってしまった。
「今日はこのまま本を読んで、明日の朝食後に部屋に来るようにと言付かりました」
「わかりました」
まだ本を読んでいられると知ってホッとした。
それから明日のことを考えて……グレイス様の寝起きの悪さを思い出して、ちょっと笑ってしまった。




