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雌?
結局、セイジさんの意見が通って、私とキュアーが王都に行くのは15歳になってから、ということになった。
(ありがとう、セイジさん!)
私は心の中で感謝した。
成人になって王都に行くまでの間は、私がキュアーの成長記録を付けることになった。
記録は毎日送らなきゃならないけど、毎月、給金が貰えるというのだからやりがいがある。
グレイスとライドは、他にも卵や子竜がいないか、森を調べるそうだ。その間、二人はセイジさんの家に泊まり、騎獣の竜は森にいるという。
(竜を見に行ってもいいかなあ)
母に言ったら反対されそうだから、こっそりセイジさんに訊いてもらおうと思っている。
まずは子竜のことを調べたいと言われて、グレイスにキュアーを渡した。
その間、彼がキュアーに変なことをしないかと、私はじっと監視していた。
「……鳴き声からすると、雌のようだな」
一通り観察してから、グレイスが言った。
「雄と雌で、鳴き声が違うんですか」
竜は、そんなことで雌雄の区別をするのかと感心した。
「ああ。雌のほうが高い声で鳴くから、おそらくこれは雌だ」
「……まぁ、成長したら低くなるかもしれないけどな」
グレイスの言葉に付け足すように、ライドが言った。
「……」
(結局、成長してみないと分からないんじゃない)
なんかいい加減だなあと思った。




