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星の降る街に  作者: 霧島
第1章
3/92

3 待ち合わせ

仕事を終え、隼人との待ち合わせ場所に向かう。

隼人も、出かけ先から直帰なので、外で待ち合わせすることにしたのだ。

普段も時々一緒に飲みに行くことがあるけれど、会社から一緒だと周りの視線が

痛いので、外で待ち合わせることにしている。なにせ、会社内では、隼人の彼女

にと狙っている社員も多いので、騒ぎは起こしたくないのだ。そうじゃなくても

、同期というだけで、いらぬ攻撃を受けやすいのに、余分な刺激は避けたい…。


待ち合わせ場所に着くと、まだ隼人は来ていなかった。金曜日ということで、人

通りは多い。もうすぐくるかな?と思っていたら、二人組の男の人達に声をかけ

られた。


「お姉さん一人?一緒に飲みに行かない?」


最初は、自分に声をかけられたことに気がつかなくて黙っていたら、腕を捕まれ

連れていかれそうになった。


「何するんですか。私は待ち合わせしてるんです。困ります。」と腕を振り払お

うと思った時、


「困るねぇ。人の彼女を誘うなんて」後ろから腕が伸びてきて、抱き寄せられ、

びっくりして、振り返った。

見上げると、隼人が射るような視線で男達を見ていた。


「なんだ、彼氏待ちか」と言いながら、男達はさっさと去って行った。


呆気にとられて動けない…。

「おまちどおさま。ごめん、遅れて」隼人は、抱き寄せたまま私に謝る。


「ううん、私が早い時間に着いたから」

返事をしながらも、意外な展開についていけてない。隼人が私を抱き寄せてる意

味がわからない。


「さあ、行こうか。」

にっこり微笑む王子スマイルの隼人に、思わずドキッとする。肩を抱かれたまま

歩きだす。


「ねぇ、隼人?あの、もう離れてもいいんじゃない?」


「良いの、良いの」と言いながら、何故かご機嫌な隼人とそのまま歩き、いつも

行く居酒屋に着くと、腕から解放された。




はぁ……心臓に悪い…。

隼人の態度に、心がついていけない。


ちらっと横を見上げると、隼人と目が合う。


「どうした?」

フワッと微笑みながら、私の頭を撫でる。


「いつもの隼人と違うなと思って」


「そう?」


「うん…」

と俯き加減で答える。


「とりあえず店入ろ」

隼人に言われ、あわてて店に入る。



今から話さなきゃいけないのに…。


心と葛藤しながら、店に入った。



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