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学院生活のはじまり

 そうして僕の学院生活ははじまった。学院で学び、空き時間で冒険者として薬草採取をする。ペンダントがあれば獣を狩ることもできるけど、目立ちたくないからね。まずは薬草とか採取関係の依頼をこなすことからはじめている。


 学院は、……まあ良くも悪くも自由という感じ。一般教養が終わると、僕ら魔道具学科の生徒は学院から魔道具が貸し出されて、それを使えるように自主練習となる。要するにほったらかしだ。

 学院としても、魔法を使える生徒を優先するのは当然だからね。仕方ないね。僕としても、変に干渉されるよりはましだ。

 ああ、魔道具と言えば今年の新入生に、なんと魔道具を使えるヤツがいた!すわ、僕と同じ前世記憶持ちか!?と思ったのだけど違った。彼が魔道具を使える理由、それはすごく力持ちだからなんだ。

 魔道具を使うには、当然魔力を操作できないといけない。その操作が力強いのだ。決して上手いわけじゃない。ただただ力技で流し込んでいるだけ。

 魔道具のあの繊細なパターンをどうやって突破しているのかと思ったら、彼の力技のせいで、そこの部分がいわゆるショートしていたのだ。上手いこと壊れたせいで、彼の持っている魔道具は使えているわけ。

 なお、彼の魔道具の効果は『音が鳴る』でした。オルゴールかな?力技じゃないと鳴らないようになっちゃってるので、他人が使おうとしても無理。

 そして当然ながら、他の魔道具だと彼は使えなかった。彼自身は『相性が悪い!』と言ってごまかしてるけど、僕から見ればそんな荒っぽい魔力操作じゃ絶対に使えるようにならないよ。

 でも、僕にとってはちょうどいい傘だ。彼が目立ってくれれば、こっちに目を向ける人はいないからね。今後もその調子で目立ってくれたまえ。


 ちなみに、僕はと言うと集中するフリをしてペンダントで遊んでます。今日はフォート領の近くにゴブリンの群れができたので、それを抹殺するゲームです。倒した後は両耳を切り取って保管しておきます。いつかゴブリン退治の依頼達成用に使おう。


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