第三話 反省会とは
「反省会って、そんなちょっとミスしたからって……。」
「同じミスを繰り返さない保証はないのよ。少しでも何か得られるものがあれば、それで次に活かせる……かもしれないじゃない。」
「あのー帰って寝ていいっすか。反省会は琴葉さん一人でやっていただいて、俺はとっとと寝たいんだが。」
「いいわよ。ただ、あなたは廊下で寝ること。」
「え?」
「あのイカれたやつからもらった路銀は多くないわ。もう別室なんてできないの。」
「当然、あんたは部屋なしで廊下で寝るのは確定じゃない?」
「おい、それは酷すぎるだろ!」
「第一、部屋にはベッドが3つも並んでんだぜ!?あんたが端っこで、俺も逆側なら別にいいんじゃねぇか?」
「こんな男と一緒の部屋で寝たくないわよ。何されるかわからないし。」
「おい、俺をそこら辺の性欲に満ちた野獣どもと一緒にするなよ、いくらあんたが美人でも突然襲うような真似しねーよ。俺は紳士なんだ!」
「エロ紳士でない保証がないわ。」
「いやいや、大体、本当に性欲を持て余してたら、もう洞窟らへんで襲ってるって!」
「ほら、襲う計画立ててるじゃない!あんたが廊下で寝れば、私の貞操も安全なんだから、あんたは廊下で寝るべし!」
「いやいやいや百歩譲ってだが!廊下で寝ても、宿に迷惑だろ!」
「じゃあ野宿なさい。」
「お前、ちょっと美人だからって調子乗りすぎじゃねーか!?」
「なんで俺だけ野宿になるんだよ。路銀が少ないなら、オメーも野宿すべきだ!そっちの方が合理的だ!」
「……確かに離れた場所で野宿すれば、路銀の問題はしばらくは安泰ね……。でも、もう一室予約取っちゃったし、多分当日キャンセルは満額よね……。」
「おやおや!反省会!始まりませんね〜!いけません!いけません!あなたたち、また同じような人生を歩むのですか〜!」
聞き覚えのある、嫌な声が聞こえた。
「うわっ、うるさいのが来た!」
「お前は帰れ!」
その意見だけは同じベクトルを向いていた。
続く




