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永倉探偵事務所  作者:
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「国際社会から人身売買大国として日本が糾弾されたのは、ついこの間の話です。無戸籍者一万人、失踪者に至っては年間十万人もいるんですよ。暴力団がらみの人身売買がそんなにまれなものだとでも思っているんですか? その一つ一つに私たちが介入できるだけの人的な余裕はありません。ましてや私はマル暴ではないんですから」

「ほら言った」

 にやりと端野が笑う。

「けどさ、風俗じゃなくて、暴力団予備軍とかテロリストとか、そういうのならどうよ?」

 全く予想外のことを言われて、森は押し黙った。

 海外のテロリストの中には、襲撃した村の若者を誘拐・洗脳し、自らの組織の優秀な戦闘員として仕立てあげる集団もある。

「でも、時任麻奈美は国内で発見されたんでしょう? 公安ではないので詳しいことは知りませんが、日本国内に現在そこまでのテロ活動をする集団がいたかどうか……」

「そこを知りたいのよぉ」

 アロハシャツは革張りのソファを揺らして身をくねらせた。

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