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灰森の巣竜  作者: AI太郎
ダンジョン誕生
44/44

魔法

灰森の竜巣、深層。


イグレインは拘束されていた。


蛇種の拘束は巧妙で、魔力の流れだけを封じる。痛みはない。辱めもない。ただ、奪われている。


対面に立つのは、ダンジョンコア。


幼い少女の姿。だが瞳は冷たい。


『あなたは、魔法を理解している』


イグレインは笑う。


「理解などしておらぬ。」


『言い方を変える。あなたは“体系化”している』


静かな対話が始まる。


拷問ではない。論理。


イグレインは抗う。だが言葉を交わすたびに、自身の理論が解析され、翻訳され、分解され、再構築されていく。


詠唱短縮理論。

属性固定。

魔力循環効率。

空間固定式。


コアはそれを理解する。


そしてダンジョン全体へ“共有”する。


影沼粘体が闇の属性を安定させる。

菌糸種が胞子爆裂式を得る。

蛇種が重力拘束を覚える。

灰殻騎士改が骨装結界を張る。


イグレインは気づく。


「……完成している?」


魔物は、魔法を“理解”した。


その瞬間、彼の魂が揺れる。


裏切らない。主を裏切らない。


だが――


人類が勝つ可能性は、、、


彼は選べない。


だから、堕ちる。


骨が軋み、肉が削げ、眼窩に蒼い光が灯る。


イグレインはスケルトンへと変わる。


それでもなお、忠誠は人類に向いている。

灰殻騎士はスケルトンが本体ではなく菌糸が本体です。なので何度でも復活します。

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