表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
PR
7/14

~平賀源内・便利屋~

~平賀源内・便利屋~


俺たち三人はアトランティスへと戻り、次の冒険の準備をしていた。


「あー北斎さん、回復薬を仕入れに行くでござるが、一緒に行きますか?」

「あー、あのマズイ薬か! 行くぜ行くぜ。おもしれぇことがありそうだ。」


「武士さんも行くでござるか?」

「某、刀の修理があるゆえ行けぬ。」


♢♢♢♢♢


しっかし、不思議な町だねぇ。


獣耳の町人が歩き回り、見たこともねぇ生き物が荷を運んでいる。


忍者に案内され、冒険者ギルド近くの石畳を歩く。

石造りの店が並ぶ中、一軒だけ妙な店があった。

洋風の建物の入口に揺れる、一枚ののれん。


【平賀源内・便利屋】


「平賀源内……?」

「源内先生かーー!!」

「生きてやがったのか!」


「北斎さん、ご存知だったんですね。

源内さんは薬学にも詳しく、今はエルフから回復薬を仕入れているでござるよ。」

「知ってるも何も。

俺ぁガキん頃から源内先生の名ぁ聞いて育ったんだぜ!」


「うるせぇな!俺の店の前で騒いでるのは!?」

のれんをくぐり、奥から一人の男が姿を現した。

「おー、忍者か!仕入れか!?隣のヤツは初めて見る顔だな。」


「あっしは葛飾北斎、絵師です。源内先生。」


「俺のこと先生って……。おめぇも江戸っ子かい?」


「ちょうどよかった。おめぇ絵師なんだろ?」


「おう。」


源内は棚から分厚い本を取り出した。


ページをめくると、一枚の写真が貼られている。


「このサーペントを描いてくれ。」


「へぇ。構わねぇぜ。サーペント?蛇だな。」


さらさらさらさら……


モノの数分。


俺は蛇の絵を描きあげた。


「どうでぇ?!源内先生。

生きてるみてぇだろ?」


「腕は確かだな。」


少し絵を眺める。


「……だが、駄目だ。」


「これじゃ売れねぇ。」


(売れねぇだと?)


「いやな。サーペント肉が売れなくてよぉ。

おめぇには看板を描いて欲しいんだよ。」


「なんでぇ!看板なら看板と最初に言いやがれ!」


「いやぁ!おめぇの絵力、試しただけだ。」


「これでも俺ぁ!江戸ではそこそこ売れてたんだぜ!」


「見ればわかる。おめぇ、判じ絵って知ってるかい?」


「おおっ、判じ絵か!俺もよく描いてたぜ。うなぎの看板なんか、何枚描いたことか。」


「……あっ!」


「源内先生だったなぁ!うなぎ流行らせやがったのは!お陰で仕事ぁ途切れやしなかったぜ!」


「北斎!おめぇ俺の仕事手伝ってくれねぇか?」


「仕事?」


「一緒に来い。説明しながら案内してやる。」


「ぁあ?先生も強引だねぇ!」


忍者くん?は先に帰ったみたいだし。俺と源内先生とで向かうか。

困ってるヤツぁほっとけねぇよなぁ。



【平賀源内】

江戸時代中期に活躍した発明家・本草学者・戯作者です。

「土用の丑の日にうなぎを食べる」という宣伝を考案した人物としても広く知られています。

本作では、多彩な才能を持つ平賀源内を、アトランティスで便利屋を営む人物として描きました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ