華族会議⑩
そう言って一呼吸おいて続ける。
「また、当クエストで他と異なる点について一つだけ付け加えさせていただきます。
既に発表の方はさせていただいておりますし、それに関してはかなり話題にもなっておりますので、皆様ご存知かとは思われますが、今回当クエストにおいては初めて、キャラクターデリートが絡むクエストになっております。
具体的に何をするとキャラクターデリートになるかに関しても、ここでは詳細をお話することはできませんが、決して無条件にキャラクターデリートが行われるということはございません。
皆様納得頂いた上で行わせていただきますのでご安心ください。
そして、もしその条件が受付られないようであれば、クエスト中でもクリア放棄という形でドロップアウトして頂くこともできますのでご安心下さいませ。
決して運営側から無理にキャラデリートを行うようなことは致しません。
以上で説明を終了いたします。なおクエストの開始時刻は皆様一律に只今より15分後でございます。
それぞれのプレイヤー様の所にココナルクール城の場所の地図を表示させていただきます。そちらまで15分以内に移動をお願い致します」
その言葉とほぼ同時にメッセージウインドウの隣に地図が表示される。
それでは本クエスト『華族会議』を十分にお楽しみ下さいませ。」
そう言い終えると運営が操るマスコットキャラクターは深々とお辞儀をした。
と同時に足元から白い煙が立ち上り、その煙に包まれた後に視界から消え去り、煙が消えると姿が消えていた。
まるでマジシャンが行う瞬間消失マジックのような演出だ。
先ほどの説明の余韻でチャットが飛び交う広場を気にすることなく、俺は一番に自分の目的地であるココナルクール城へと向かうのだった。




