華族会議②
運営側もギルティポイントがマックスになった時点でサーバー上からデータを削除するとしており、今後変更するなどということもないと公言している。
それにも関らずこれだけ人気を博しているのは、ゲームオーバーがある緊張感、それはあたかも一度きりの人生を生きることに近い行為であり、失敗できないという緊張感を他のゲームより楽しめるところにあるのだと思う
しかし、③にある『華族』の称号の現在発表されている優位性、ギルティポイントの貯まり方に関する軽減、掛け目0.8の減算はそれだけで、プレイヤー全てが喉から手が出る程欲しい物であり、④のキャラデリートの文言が気になるところではあるが、もし手に入れられるなら多少のリスクを取ってでも参加する者は多いだろう。
誰だってキャラデリートになるのは嫌だろう、それが特に長期間ゲームに所属してきたいわゆる古参と言われる種類の人間にとってはなおさらである。
だから多分これは運営サイドからしてみると、現在の古参有利の状況を少しでも平準化するために、初心者ではなく、古参程やりこんでもおらず、称号を手にするくらいは長期間プレイをしているプレイヤーに対する優遇を目的としたものだと俺は勝手に推察している。
かくいう俺も古参に属する立場であるので、最初にこの条件をみて一も二も無くスルーするつもりだった。あのメッセージが届くまでは。
「一緒に華族会議に参加してもらえませんか?」
こんな何でもないメッセージでも届く相手によっては絶大に意味が変わってくる。
このメッセージがきた相手はアムジャックというギルワではトップ3に入る伝説的なプレイヤーだ。
しかも、人嫌いで一度も他人とパーティを組んだことが無いどころか、チャットすらしたことがないというレアキャラだ。
唯一分かっていることといったら、プレイヤー情報として日本のサーバーからログインしているので、日本人ではないか、と噂されているくらいだろう。




