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電波人間

21世紀初頭の惑星テラでは、ネットワークに繋いだスマホに音声認識させて、知識を得たり、家電を遠隔操作できている。


音声制御は勿論、ヘッドセットで操作出来る電動車椅子すら実在している。

脳内の電磁波を測定して、『前進』など、特定の思考をした時の脳波パターンをプログラムに登録するのだ。


魔石や魔法の杖を使った魔法と、外観的には、どこが違うのだろうか?


アイテムが無くても使える魔法が有る?



テラの生物には、発光する者、高圧電流をつくる者、磁力を感じる者が居る。

つまり、生物的には、電波で信号を発したり、受信したりする事は、不可能ではない。

生物の肉体は、鉄であるヘモグロビンをはじめ、カルシウムやマグネシウムなどの沢山の金属を使っている。

塩基によるメモリーバンクや半導体の様な働きをする酵素さえある。

現在は、効率の悪さと必要性が無いだけだ。


これらを遺伝的に生体に組み込み、電波の送受信が生体的に出来る様にすれば。

もしくは、伝達効率を上げる事が出来れば、機械を遠隔コントロールして、思考制御が可能になる。


既に超能力である。





そもそも『魔法』とは、何なのか?

この問いに『現代常識を超えた、高度な科学や技術』と言う認識を持つ者は少なくない。


技術と仕掛けによる『手品』を『マジック』と呼ぶのが、良い例だ。

例え、無知な者からは、不思議に見えても、決して物理法則を破った物とは限らない。


魔女を指す『ウィッチ』の語源が、知性を意味する『ウイット』という説もある。

錬金術を指す『アルケミカル』は、『ケミカル(化学)』の語源である。


これらから、推測される結果は、

魔法 ≠ 科学

 ではなく、

魔法 = 未知の科学

 と言う方程式だろう。


現代のアイテムを持った日本人が、江戸時代にタイムスリップしたら、『妖術使い』のレッテルを貼られるのは、間違いない。


我々は、ファンタジーを読んでいるのか?サイエンスフィクションを読んでいるのか?

区別する必要性と、意味は、どこに有るのか?


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