赤い悪魔なんて
私は図書館とか、図書室が好きだ。
雰囲気が好き、本は難しいからちょっと苦手だけどいっぱいいっぱい読むようにしてる。
なんだかよく分からないけど、いっぱい読めば良いことがありそうな気がしちゃう。
本に囲まれてると安心するの。
それに私はみんなに変わってるって言われるけど、薬の匂いも好きだ。
寂しいけど私のことを悪魔とか、ばけものって呼ぶ人もいるけど……わたしは大丈夫。
なんだかよく分からないけど、私にはいっぱい家族と友達が居るから大丈夫なの。
放課後の図書室には私しか居なくって、寂しくなっちゃう。
いつものように、本棚を眺めてると古びた本があったの。
懐かしさを感じて手を伸ばすんだけど、ちゃんとつかめてなかったのか落としちゃった。本を拾おうとすれば、誰かが先に拾っちゃった。
しゃがんだまま見上げれば、すごいびっくりするほど真っ赤な頭をした人がいたの。
きっと赤毛のアメリカ人もびっくりするほどの赤さだね。
「えーっと、……なんて名前なの?」
「わたし? えっと……私は古結彩萌です……はじめまして?」
「うん彩萌ちゃん……か、初めまして……かな」
「えと、お兄さんはなんて名前なんですか?」
「俺はね、ディーテ・カーマインだよ、よろしくね彩萌ちゃん」
そう言って手を差し出したディーテさんの手を私は掴みます、握手ですね。
私の手はなぜか痣がいっぱいあるから、ディーテさんの白い肌が目立ちますね。
白人さん……なのかな?
ディーテさんは拾った本を持ちながらにこにこ笑ってました。
なんでそんなに嬉しそうなのかな? 良いことがあったのかな?
「この本、どんな本か知ってる?」
「えーっと……まだよく分かんないです……」
「うん、あのね……この本はね、彩萌ちゃんの本なんだよ」
にこにこしてディーテさんはそう言った、……私の本なの?
そっか……私の本なんだ。なんかよく分かんないけど、納得しちゃった。
そういえばどうして学校にディーテさんみたいなお兄さんが居るんだろう? どうやって入ってきたのかな。
不思議そうに見てると、ディーテさんはまた彩萌に手を差し出すの。
「彩萌ちゃん、良かったらまたお兄さんと一緒に幻想世界で遊んでくれませんか?」
私は……何の疑問も無くその手を掴みました。
本の落ちる音がしました……、どうやら私の本は置いて行ってしまうようです。
ディーテさんを見れば、やっぱり嬉しそうに笑ってました。
「彩萌ちゃんおかえり」
なんだか変な話です、初めて会ったのにおかえりだなんて……でも変に感じません。
きっと、私は何度も言ってるんです。
そしてこれからもきっと、何度も言うんです。
――ただいま、って。
――アヤメちゃんの魔法日記一〇五頁、おわり
みなさま、ここまでご愛読していただき本当にありがとうございます。
ここまで書きあげられたのも、読んでくださったみなさまのおかげです。
本当にありがとうございました!
アヤメちゃんの魔法日記は、ここで終わります。
ですが彩萌ちゃんの冒険は無限に続くことでしょう。
……つい、エミリちゃんのリボンな耳を赤く塗ってしまいました。でも、ほら……リボンに見せかけてるわけだし……いつも同じ感じのリボン使ってたらなんか……変ですからね。はい。
色もちょっとなら変更可能ってことで……!




