東一 side
――19XX/1/13/6:43
俺の名前は東一、41歳。しがない刑事とでもしておこうか。
昨日、未来から来たと現を抜かす変な奴を拾った。
そいつはベッドで爆睡中だ。緊張感のないやつだな、まったく。
俺は飯を作りながら考えていた。
ダイイングメッセージ「4」とは、何を伝えたかった?
名前に四がつく人物?
犯人は被害者と面識のある人物なのだろうか?
何もつかめない。
これまでの連続殺人はダイイングメッセージどころか手がかり一つなかった。
これは異例だ。ますますわからん。
考えるなら、無差別殺人に見せかけて特定の人物を殺害した?
こんなところだろう。
それとどうして雨の日に……?
証拠が残りにくい点と、視界が悪い点だろうか?
犯人は一体どんな人物なのだろう……。
「おいおっさん! 焦げてるって!」
「起きたかボウズ。おは……、っ!?」
俺はフライパンに目を向けた。
黒こげの目玉焼きとベーコン、ウインナーが悲しそうにこちらを見ていた。
すまない。考え事をしてしまったばかりに……。
「これ食うか?」
「発がん性物質を食わせようとするな」
「そっか。じゃあ俺が食うか」
「そんなの食うなよ。早死にしても知らねーぞ」
「ハハっ、いいんだよ。もったいない」
「……俺は食パンだけでいいよ」
「おー、元からそのつもりだ」
「なんだよ……」
神楽の小僧はいじけたように頬をムッとさせた。年相応でかわいいじゃねーの。
それから俺たちは他愛もない会話をしながら朝飯を食べた。
昨日今日で互いのことは結構知った。こいつはマジでおもしれー。
50年後か……俺のいない世界。多分くたばってんだろうな。
朝食を終え、俺は外に出た。小僧は小僧で行動するようだ。
警察が事件と何ら関係のない子どもと捜査なんかしてたらぶっ殺されちまうからな。
一応、携帯は持たせておいた。この事件、未解決では終わらせない――。




